チョン・ユラ容疑者(中央0=31日、仁川(聯合ニュース)
チョン・ユラ容疑者(中央0=31日、仁川(聯合ニュース)
【仁川、ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クネ)前政権の国政介入事件の中心人物、崔順実(チェ・スンシル)被告の娘のチョン・ユラ容疑者(20)がデンマークから強制送還され、31日午後に韓国の仁川国際空港に到着した。

 空港で会見したチョン容疑者は「私が特別扱いを受けていたというが、知っていることがあまりないため私もずっとパズルを合わせている」と話した。

 また、乗馬選手だったチョン容疑者に対しサムスングループから便宜供与があったとされることについては、「(サムスン側が)支援する6人のうちの1人だと(母が)言ったので、そうだとばかり思っていた」とし、特別扱いを受けていたという指摘には同意できないとの考えを強調した。

 梨花女子大への不正入学などの疑いが持たれ、同大から入学取り消しの処分を受けたことについては、「私は学校に行かなかったので当然認める」としながらも、刑事罰を受ける可能性がある不正入学の疑いについては直接言及しなかった。

 崔被告の国政介入事件については、崔被告と朴前大統領との間にどのようなことがあったのか何も知らないと強調した。

 強制送還に応じた理由については「はやく立場を伝え、誤解を解き、解決したほうが良いと考えて戻ってきた」と答えた。

 2014年12月に交流サイトの「フェイスブック」に「お金も実力だ」と書き込んだことについては、「その時は私が(考えが)幼く、ちょっといざこざがあった。お金だけで馬に乗るなどとよく言われて、それでかっとなり、書いたのだと思う」と説明した。

 チョン容疑者は梨花女子大への不正入学などの疑いで韓国の特別検察官チームに手配され、今年1月にデンマークで不法滞在の疑いで拘束されていた。地元裁判所が韓国への身柄引き渡しを命じ、同容疑者は控訴する意向を示していたが、これを断念したため送還が確定していた。韓国検察はこの日午前4時過ぎ、帰国便の航空機内でチョン容疑者を逮捕。会見後にソウル中央地検に連行した。


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