大宇造船海洋が建造したLNG運搬船(同社提供)=(聯合ニュース)
大宇造船海洋が建造したLNG運搬船(同社提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国造船大手の現代重工業グループ、サムスン重工業、大宇造船海洋の液化天然ガス(LNG)運搬船の受注量急増に伴い、今年の受注実績が順調に伸びている。 造船業界によると、年初から今月6日までのLNG運搬船の受注量は現代重工業グループが25隻で最も多く、大宇造船海洋が14隻、サムスン重工業が13隻で、合計52隻に上る。海運・造船市況分析機関の英クラークソンが集計した昨年の受注量(11隻)の5倍だ。 クラークソンによると、今年の世界のLNG運搬船発注量は62隻で、このうち53隻を韓国勢が受注し、残り9隻は中国、シンガポール、日本の企業が受注した。 現代重工業グループの今年の受注量は目標を上回ると予想される。今月上旬だけで新たに3隻を受注した。年初からの受注量はLNG運搬船25隻、コンテナ船50隻、タンカー51隻など計146隻。受注額は125億ドル(約1兆4090億円)で、今年の年間目標額(132億ドル)の95%に達した。 大宇造船海洋はLNG運搬船14隻、超大型原油運搬船16隻、超大型コンテナ船7隻、特殊船5隻の計42隻を受注した。受注額は60億4000万ドルで今年の目標(73億ドル)の83%を達成した。 サムスン重工業の受注量はLNG運搬船13隻、コンテナ船13隻、オイルタンカー・シャトルタンカー15隻、特殊船3隻の44隻。受注額は54億ドルで目標(82億ドル)の66%達成にとどまった。 世界の船舶発注量が12月と1月に多かった点などを考慮すると、今月中にLNG運搬船を追加受注すれば現代重工業グループと大宇造船海洋は受注目標を達成できるとみられる。 LNG運搬船の発注が増加したのは、世界のLNG輸送量が増え、LNG船の運賃が急騰したため。LNG輸入国が2007年の17カ国から昨年は40カ国に増えた上、北米地域の供給者が増加したことで運搬船の需要増につながった。 クラークソンはLNG運搬船の需要が来年は69隻に増え、2017~2021年に年平均66隻に上ると予測しており、LNG船を中心とする受注好調が長期間続く見通しだ。
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