10月18日、ローマ法王庁であいさつする文大統領(左)と法王フランシスコ=(聯合ニュース)
10月18日、ローマ法王庁であいさつする文大統領(左)と法王フランシスコ=(聯合ニュース)
【バチカンソウル聯合ニュース】ローマ法王庁の関係者は8日、聯合ニュースに対し、法王フランシスコの訪朝について、「北朝鮮を訪問する可能性を念頭に置き、北朝鮮との接点をつくるため水面下で努力を進めている」と明らかにした。 ローマ法王庁は法王が10月に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した際、訪朝の意思を表明したことを受け、実務レベルで法王の訪朝に向けた地ならしに着手したという。当時、法王は文大統領に対し、「北朝鮮から公式の招待状がくれば無条件に返答するし、行くことができる」と述べていた。 ローマ法王庁と北朝鮮の公式関係は3~4年前に断絶されたが、北朝鮮との交流を続けてきた同庁傘下の慈善団体などを通じ、最近も北朝鮮と接触を進めているとされる。 米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)がローマ法王庁関係者の話として、来年の法王の訪朝は実現しないと報じたことについては、「法王が来年訪問する意思を表明した国の中で日本などもまだ具体的な計画が出ていない。まだ訪問計画がないという理由で来年の法王の訪朝が実現しないとは断定できない」と指摘した。 日本は来年9~10月ごろの法王の訪日を期待しているとされる。ただ、日本訪問の前後に訪朝する場合は訪日の効果が下がることを懸念し、訪日前後の訪朝は望んでいないようだ。
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