紅葉が見頃のシジャパーク=(聯合ニュース)
紅葉が見頃のシジャパーク=(聯合ニュース)
【楊平聯合ニュース】秋深まる11月、日差しを浴びて光合成していた木の葉の散る音が、休んでいこうとささやいているようだ。

 京畿道・楊平郡の「シジャ(休もう)パーク」は、今年5月にオープンしたばかりの知る人ぞ知る宝石のような空間だ。

 ここを訪れた時、朝鮮半島を覆う微小粒子状物質「PM2.5」が多少ましになったような気がした。痰(たん)が絡んでいた喉も少し楽になったようだ。

 マスクを外し、カラマツが並ぶ入り口をゆっくりと仰ぎ見た。

◇トレッキングにも最適

 トレッキングを楽しみたいなら「癒やしの林道」がおすすめだ。シジャパークの周りの遊歩道を歩くのもよい。

 チケット売り場から白雲山の登山道と風浴場へ歩くと「癒やしセンター」が現れる。ここから野外ステージの稜線を経るコースの全長は2.3キロだ。

 右側にはロッククライミング施設があり、林道が続いている。1時間ほど登れば標高437メートルの竜門山サッカッ峰に到着する。晴れた日には、はるか遠くの梨浦堰まで見渡せる。

 もう少し足を伸ばせば、標高940メートルの白雲峰まで歩くこともできる。

◇サウナから伝統茶まで楽しめる癒やしセンター

 チケット売り場の前から左に伸びるカラマツの道に入る。林道をゆっくり5分も歩けば「瞑想(めいそう)の森」に出る。

 ここから右側の道に入れば、「癒やしセンター」が姿を現す。

 カシワの葉が茂る森の中に建つ癒しセンターの中に入ると、10人ほどの中年女性が黙々と細密画を描いていた。

 細密画とは、木の葉や植物など自然の形態を虫眼鏡を利用して観察し、絵として表現するものだ。写真よりもさらに精巧で美しい。

 下の階にはサウナがあり、男女問わずリラックスして蒸し風呂やストレッチを楽しむことができる。

 蒸し風呂から出た後には、見晴らしのよいウッドデッキに出てストレッチをする市民の姿もみられた。

 最上階には伝統茶を味わえる空間があり、まさにワンストップで癒しが提供される。

 騒音から解放され、心の安らぎを感じることができる。

◇宿泊施設も充実

 シジャパークは2種類の宿泊施設を運営しており、特色があるのは癒やしセンターの利用者が宿泊できる山林教育センターの宿泊棟だ。

 ここは癒やしプログラムの参加者や、ワークショップなどに参加する団体のみが利用できる。

 全14室で、料金は部屋の向きや広さによるが、6万ウォン(約6000円)から12万ウォンだ。

 キッチンなどの施設はなく、癒やしに集中できるように設計されている。

 客室はメゾネットタイプで、一部屋に最大4人まで宿泊できる。

 癒しプログラムに参加しなくても宿泊が可能だが、その際は他の宿泊施設を利用しなければならない。2LDKで106平方メートルの客室の場合、週末とオンシーズンは1泊25万ウォン、オフシーズンの平日は17万ウォンだ。

 ◇ブランチも

 シジャパーク内のカフェでは、簡単なブランチを楽しむことができる。

◇利用料金

 入場料は大人2000ウォン(冬季1000ウォン)だが、楊平郡民は無料で入場できる。

 癒やしセンターは「ヒーリングの森」「胎教の森」「母の森」など多彩なプログラムを運営している。

 またストレス指数(心拍数検査)プログラムも実施している。癒やしプログラムは5000ウォン、温熱療法は4000ウォン。

 楊平郡民は癒やしプログラムを1500ウォン引き、温熱療法を1000ウォン引きで利用できる。


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