道路連結作業に参加した南北軍関係者が軍事境界線付近であいさつしている(国防部提供)=(聯合ニュース)
道路連結作業に参加した南北軍関係者が軍事境界線付近であいさつしている(国防部提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は22日、共同遺骨発掘に向け、非武装地帯(DMZ)にある「矢じり高地」(江原道・鉄原)で軍用道路を連結した。韓国国防部が明らかにした。

 南北は9月の首脳会談の際に署名された軍事分野合意書に、矢じり高地一帯で年内の地雷撤去実施や連結道路開通を盛り込んでいた。

 国防部は「南北の軍事当局は10月から道路開通のための作業を進めてきた」として、「道路は幅12メートルの非舗装路」とした。

 道路の全長は北朝鮮側が1.3キロ、韓国側が1.7キロの計約3キロとなっている。

 道路連結作業に参加した南北の軍人が軍事境界線付近で握手を交わし、工事の進行状況について会話を交わしたという。朝鮮戦争後、半世紀以上銃を向け合ってきた南北の軍が演出した「和解と平和」を象徴する歴史的な場面といえる。

 南北の道路連結は2003年10月の朝鮮半島西側の京義線道路と04年12月の東海線道路以来となる。

 国防部は「今回開通した道路は1953年の休戦協定締結後、朝鮮半島中央部の鉄原地域で南北が結ばれたことから意味が大きい」と強調。「最激戦地のど真ん中に南北連結通路をつくり、過去の戦争の傷跡を癒やすための共同遺骨発掘を実効的に推進できるという歴史的な意味もある」と評価した。

 国防部は道路の地ならしや排水路設置などを年末までに終える計画だ。また、南北連結道路の開設を受け、来年4月から10月までに実施する予定の共同遺骨発掘が正常に推進されるよう、相互努力を続ける方針を示した。 


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