サムスン電子(コラージュ)=(聯合ニュース)
サムスン電子(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が本格的に半導体事業を開始してから、来月1日で30年を迎える。 1974年に韓国半導体を買収したことを機に半導体市場に参入したが、「サムスン半導体サクセスストーリー」の事実上の始まりは、88年11月にサムスン半導体通信と合併してからだ。サムスン電子の創立記念日も、これに合わせて11月1日に変更したほどだ。 財界関係者によると、サムスン電子は来月1日にソウル近郊の水原市にある事業場、サムスンデジタルシティーで創立記念式を開催する予定だ。 記念式には半導体事業を統括するデバイスソリューション(DS)事業部門長の金奇南(キム・ギナム)社長が出席し、近ごろの好調な実績に対し社員らに感謝と激励の意を伝えると同時に、社内外の困難な状況とグローバルでの挑戦に臨む「サムスンマン」であれと呼びかけるとされる。 朴槿恵(パク・クネ)前大統領側への贈賄罪などに問われ、執行猶予付き判決で今年2月に釈放された後、経営に復帰した李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長は、出張のため記念式には出席しない。◇30年で驚くべき成長 世界市場で王座に 本格的な発足から30年を迎えるサムスン電子の半導体事業は、文字通り目を見張る成長を成し遂げたというのがグローバル業界の評価だ。 89年までは半導体メモリーのDRAM市場で日本の東芝やNEC、米テキサス・インスツルメンツに次いでシェア4位にとどまったが、3年後の92年にはシェア13.5%を記録して首位に立った。現在は世界のDRAMの売上高の45%前後を占める、他社の追随を許さない地位に上りつめた。 特に昨年からは米インテルを抑え、メモリーと非メモリーを合わせた半導体市場全体でも王座に就いた。 88年に売上高3兆282億ウォン(現在のレートで約3000億円)、営業利益1740億ウォンを記録したサムスン電子は、半導体事業の好調で今年の売上高が250兆ウォン、営業利益は65兆ウォンに上る見通しだ。30年で売上高は82.6倍、営業利益は373.6倍に増加した計算だ。 半導体事業の業績公表を開始した2010年と比較すると、半導体部門だけで年間売上高が37兆6400億ウォンから95兆ウォン(予想値)に増加した。 サムスン電子が半導体で後発から一躍世界トップに成長した原動力は、固い意志と果敢な投資だった。 創業者で先代の会長、故李秉チョル(イ・ビョンチョル)氏は86年、世界のDRAM市場が最大の不況期にある中、三つ目の生産ラインの着工を急ぐよう指示した。グローバル業界の危惧に反して、3年後の88年にDRAM市場が大好況を迎え、先見の明を評価された。 李秉チョル氏の三男、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長が自ら日本を訪れて半導体技術者からノウハウを学んだことは、技術確保に対する欲求と意志を示す事例として語り継がれている。 業界関係者は「サムスン電子は最高経営陣が半導体事業に対する確固たる意志とビジョンを持っているため、迅速で果敢な意思決定が可能だった」とし、「技術発展のためのたゆまぬ努力も成功に貢献した」と説明した。
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