共同警備区域(資料写真)=(聯合ニュース)
共同警備区域(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は20日、軍事境界線がある板門店の共同警備区域(JSA)の非武装化に向けJSAのそれぞれのエリアで進めてきた地雷撤去作業を終える。 JSA非武装化は、南北が9月に北朝鮮・平壌で首脳会談を開いた際に交わした「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」に盛り込まれ、その最初の措置として今月20日までに地雷撤去を完了することになっている。 韓国側は19日に地雷撤去作業を事実上終えた。政府関係者によると、北朝鮮側もこの日作業を終えるもようという。 これまで北朝鮮側は5発程度の地雷を撤去したことが分かった。韓国側からは地雷が発見されなかった。 国連軍司令部はJSAにおける南北の地雷撤去の状況を検証し、次の段階の手順をサポートするとの立場を明らかにした。 地雷撤去作業の終了が公式発表されれば、来週からJSA内の見張り所(GP)と兵力、火器の撤収作業が行われる。これらの作業は今月中にも終わる見通しだ。 軍事分野合意書は、地雷撤去の完了から5日以内に、南北と在韓国連軍司令部の3者が南北のGPと兵力、火器を撤収するよう定めており、そのため撤収は今月25日までに終えなければならない。 GPについては、JSA内の北朝鮮側5カ所と韓国側の4カ所が撤去される。一方、JSAの北朝鮮エリアに韓国側のGPが、韓国エリアには北朝鮮側のGPが新たに設置される。短機関銃や小銃、拳銃などはすべてJSAの外に持ち出される。 南北と在韓国連軍司令部の3者は近く、JSA非武装化を巡る2回目の会合を開き、非武装化の検証や非武装化完了後の共同管理機構の構成や任務、運営方法などを協議する見通しだ。 非武装化が完了すれば、JSAを訪れる南北の民間人や外国人観光客は午前9時から午後5時まで、JSA内の南北両エリアを行き来できるようになる。 JSAは本来、朝鮮戦争の休戦協定の精神に基づき、軍事境界線の標識もなく、双方を自由に往来することができた。だが、米兵2人が北朝鮮側の攻撃で殺害された1976年の「ポプラ事件」以降、板門店内に軍事境界線が表示され、南北の哨戒所も分離された。南北の将兵間の会話も禁止され、韓国側の警備兵は視線を隠すため、黒いサングラスを着用している。南北の警備兵は拳銃で武装している。
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