経常収支の連続黒字は過去最長の78カ月にのびた=(聯合ニュースTV)
経常収支の連続黒字は過去最長の78カ月にのびた=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が11日発表した国際収支(速報値)によると、8月の経常収支は84億4000万ドル(約9460億円)の黒字で、78カ月連続の黒字を記録した。世界貿易の回復や半導体輸出の好調を背景に、連続黒字は過去最長を更新中だ。ただ、8月の黒字額は前月(87億6000万ドル)に比べると小幅縮小した。夏休みを利用して海外旅行に出掛ける韓国人が多く、その海外での消費が過去2番目の大きさに膨らみ、旅行収支の赤字が7カ月ぶりの高水準となったため。  8月の商品収支(貿易収支に相当)は112億4000万ドルの黒字だった。世界貿易の拡大傾向、石油製品や化学製品など主力品目の単価上昇、半導体産業の好況を追い風に、輸出が532億7000万ドルと、前年同期比11.7%増加した。輸入も同9.2%増の420億3000万ドルと集計された。 サービス収支の赤字は21億1000万ドルに縮小した。5月(20億9000万ドル)以来の低水準。 このうち旅行収支の赤字は15億4000万ドルで、前年同月(14億1000万ドル)を上回った。今年としては1月(21億6000万ドル)に次ぐ大きさ。中国人と日本人を中心に訪韓外国人が増え、韓国での消費(収入)が14億ドルと4カ月ぶりの大きさだった一方で、韓国人の海外出国者数が過去2番目に多く、海外での消費(支出)も29億4000万ドルと過去2番目の大きさを記録したため。 建設収支は10億ドルの黒字を計上した。2016年12月以来の高水準。海外での建設収入が増えたためだが、韓国銀行関係者はこの黒字拡大は一時的との見方を示した。 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は5000万ドルの黒字、経常移転収支(第2次所得収支)は7億3000万ドルの赤字だった。
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