北朝鮮・新義州(左)と中国・丹東の間を流れる鴨緑江。朝鮮戦争時に破壊され、不通になった鴨緑江断橋の上を観光客が歩いている=(聯合ニュース)
北朝鮮・新義州(左)と中国・丹東の間を流れる鴨緑江。朝鮮戦争時に破壊され、不通になった鴨緑江断橋の上を観光客が歩いている=(聯合ニュース)
【北京聯合ニュース】北朝鮮が建国70周年記念日(9月9日)の式典を終え、今月16日から中国人の団体旅行客を再び受け入れる。中国旅行会社の関係者が12日、伝えた。 北朝鮮は先月、平壌のホテルの補修などのため、8月11日から9月5日まで団体旅行客を受け入れないと中国の北朝鮮専門旅行会社に伝えていた。 これを巡り、中国の習近平国家主席が訪朝する可能性などが取り沙汰されたが、建国記念日の式典には中国共産党序列3位の栗戦書・全国人民代表大会(全人代)常務委員長が習主席の特別代表として出席し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と会談して朝中(中朝)の友好を確かめた。 中国は栗氏の訪朝を機に北朝鮮の経済建設を後押しする意向を表明しており、中国が国連の対北朝鮮制裁の「グレーゾーン」である観光分野で大々的な北朝鮮支援に乗り出す可能性が指摘されている。 8月初めの時点まで、中国から平壌を訪れる旅行客は1日2000人ほどに上った。中国当局はこの先、自国民の北朝鮮旅行を積極的に奨励すると予想され、中国人客が北朝鮮に多くの外貨をもたらす見通しだ。 北朝鮮は、中国人らを対象にした大型イベントも取りそろえている。建国記念日に披露したマスゲームを今月末まで上演するほか、北朝鮮最大の国際見本市「平壌国際商品展覧会」や「平壌国際映画祭」「平壌秋マラソン」など、多くの外国人客を呼び込めるイベントを9月に開く予定だ。 ある消息筋は「強力な制裁を受けている北朝鮮が外貨を稼ぐ方法は観光しかない。中でも外国人客の大半を占める中国人の呼び込みに全力を挙げるだろう」と話している。
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