世界消防士競技大会の開会式のイメージスケッチ(大会推進団提供)=(聯合ニュース)
世界消防士競技大会の開会式のイメージスケッチ(大会推進団提供)=(聯合ニュース)
【忠州聯合ニュース】消防士は火災や災害、事故の現場で人々を救うため、黙々と自らの任務を全うする実在の「スーパーヒーロー」だ。その消防士たちが各国から集まり、友情を深め幅広い競技で技を競い合う「世界消防士競技大会」が、韓国中部の忠清北道忠州市で9月10~17日に開催される。 同大会は1990年4月にニュージーランドで初開催され、17カ国・地域から約1000人が参加した。その後、米国、オーストラリア、カナダ、南アフリカ、フランス、香港などで隔年開催され、今年13回目を迎えた。 ゴルフ、バスケットボール、野球、テニス、競泳などのスポーツに加え、ビリヤード、魚釣りなどのレジャースポーツまで、幅広い種目の競技が行われる。水中人命救助、消防車運転、最強消防士選抜など消防士対象ならではの競技もあり、同大会は「消防士オリンピック」とも呼ばれる。 忠州大会は約50カ国・地域から消防士や元消防士ら約6000人が参加し、過去最大の規模となる。 華やかな開会式も関心を集める。9月9日午後に行われる開会式のテーマは「スーパーヒーローの復活」。300人ほどが出演する韓国伝統舞踊や現代舞踊、ヒップホップダンス、剣舞などの公演で幕を開ける。 続いて、消防士が火災の現場で絶体絶命の状況に陥りながらも、奇跡的に救助を求めた子どもを救い出すというストーリーの劇(状況劇)が行われる。 公演のフィナーレでは、大会に参加した国の国旗を持った人々と、宇宙服を身に着け伝統楽器を携えた踊り手が一緒に歌を歌い、ダンスを踊る。未来と過去、全ての人類が一つになる平和の時代への願いが込められている。30分近い公演は華やかな花火ショーで幕を下ろす。 大会の関係者は「さまざまな映像や特殊効果を用いた華やかな開会式のパフォーマンスは参加者の目を引き、この時代の真のヒーローである消防士について改めて考えさせるだろう」と話している。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0