韓国統一部や国連軍司令部によると、南北は23日から、ソウルを出発した韓国の列車を軍事境界線を越え北朝鮮の開城を経て朝中(中朝)境界の新義州まで運行させる方法で、北朝鮮側の鉄道を共同調査する計画だった。
だが、軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)を管理する国連軍司令部が、通行計画の通知期限を過ぎたとの理由で韓国側の人員と列車の境界線通行計画を承認しなかったとされる。軍事境界線の通行計画は2日前までに同司令部に通知することになっているが、韓国当局は北朝鮮との協議が長引き前日になって通知したという。
ただ、国連軍司令部は状況によってはこの通知規定を柔軟に適用してきたとされ、通知期限を理由に通行を不許可としたのはやや異例との指摘もある。国連軍司令官は在韓米軍司令官が兼務しており、北朝鮮の非核化が進まない中で南北が経済協力を加速させることに対する米国の不満の表れとの見方も一部で出ている。
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