韓米軍事演習再開の可否　「米と議論したことない」＝韓国国防部

【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の関係者は29日、6月の朝米（米朝）首脳会談後にトランプ米大統領の指示で中止された韓米合同軍事演習を再開するかどうかについて、「韓米間で議論したことはない」とし、再開の可否は北朝鮮の非核化の進展状況を見極めながら韓米が協議して決定すると説明した。

　韓米は8月に実施予定だった定例の合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」（UFG）と、2回を予定していた韓米の海兵隊合同演習を無期限で延期した。

　韓米合同演習を巡り、マティス米国防長官は28日（現地時間）、「現在としては演習をさらに中止する計画はない」と述べ、北朝鮮に非核化措置を迫るため演習の再開を考慮しているとの見方が広がった。

　これに対し、国防部関係者は「マティス長官の発言は合同演習の猶予（中止）に関する韓米間のこれまでの合意の延長線上で出たもの。韓米は現在のところ、演習の追加の猶予や再開問題を協議していない」と説明した。また、三つの合同演習は中止されたが、部隊単位の小規模な合同演習は今も行われているとした。