中央災難(災害)安全対策本部のソウル状況センターで報告を受ける行政安全部の金富謙(キム・ブギョム)長官(左端、行政安全部提供)=24日、ソウル(聯合ニュース)
中央災難(災害)安全対策本部のソウル状況センターで報告を受ける行政安全部の金富謙(キム・ブギョム)長官(左端、行政安全部提供)=24日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】台風19号の接近に備え韓国政府が設置した中央災難(災害)安全対策本部が24日午後5時に最終の状況判断会議を開き、午後6時に本部を解散した。台風は韓国を通過し24日午前に東側の東海に抜けた。 対策本部によると、今回の台風により南部の済州島で1人が行方不明となり、同島と南部・全羅南道の高興郡でそれぞれ1人がけがをした。 行方不明者は西帰浦市の海に流れ込む滝の周辺で写真撮影をしていたところ、波にさらわれたものとみられている。 被害を受けた公共施設は全羅南道・海南を通る国道77号線と、同道・莞島の地方道830号線の一部で擁壁が流され、宝城の地方道845号線の斜面が崩壊した。現在は復旧している。 全国で158本の街路樹が倒れ、破損した街灯や信号機などについては応急措置が取られている。 2916ヘクタールの農作物が被害を受けたほか、ビニールハウス4棟が浸水などの被害を受けた。済州島のヒラメ養殖施設や全羅南道のアワビ養殖場など養殖施設6カ所が被害を受けた。 済州島、全羅南道、光州市の2万6826世帯で停電が発生し、24日午後3時現在、全て復旧した。 空の便は通常運航に戻り、海の便も一部が運航を再開している。 国立公園は一部で通行規制が解除されたものの、済州島のトレッキングコース「済州オルレ」などは規制が続いている。 この日午前9時の時点で全国の幼稚園と小・中学校8728校が臨時休校になったことが確認された。 政府は25日から被害地域の迅速な復旧を推進し、地方自治体は31日まで独自の被害調査を進める方針だ。
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