懇談会で発言するブルックス司令官=22日、ソウル(聯合ニュース)
懇談会で発言するブルックス司令官=22日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】在韓米軍のブルックス司令官(韓米連合軍司令官兼務)は22日、ソウルで行った海外メディアとの懇談会で、南北が非武装地帯(DMZ)内の見張り所からの兵力と装備の試験的な撤収で合意したことに対し、撤収はある程度のリスクを甘受するもので多少の憂慮があるとしながらも、「南北間の緊張緩和と信頼醸成に役立つ」と述べた。

 北朝鮮に非核化履行に向けた措置を促すため、8月に予定していた韓米両軍による定例の合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)などが中止されたことについては、「私は軍の指揮官として、軍事的備えを維持するため新たな解決策を模索する責任がある」と語った。

 また、朝鮮戦争で戦死した米兵の遺骨を北朝鮮が追加で返還するかどうかに対し、「北朝鮮軍との対話が行われるよう期待している。北朝鮮が保有する遺骨、最終的には全ての遺骨が送還されるよう希望する」と述べた。北朝鮮は7月末に米兵の遺骨55柱を米側に返還している。

 韓米連合軍司令官が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管については、「まだ適切な時期ではない」との認識を示した。


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