韓国に暮らす母親李グンソムさん(92歳)と北朝鮮に暮らす息子李サンチョルさん(71歳、ニュース通信取材団)=20日、金剛山(聯合ニュース)
韓国に暮らす母親李グンソムさん(92歳)と北朝鮮に暮らす息子李サンチョルさん(71歳、ニュース通信取材団)=20日、金剛山(聯合ニュース)
【金剛山(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族の再会行事は21日、北朝鮮南東部の景勝地・金剛山で2日目を迎えた。午前にはそれぞれ家族だけで会う時間が設けられた。

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 韓国側の離散家族89人とその家族の計197人は前日に金剛山を訪れ、北朝鮮に暮らす家族185人と約65年ぶりに再会した。この日は全員集まった場での対面だった。

 21日は午前10時過ぎから、宿泊先である外金剛ホテルの各自の個室で、家族だけの時間を過ごしている。最初の2時間はこの間の積もる話をし、肉親の情をあらためて確かめ合うなど、思い思いに過ごし、最後の1時間は家族一緒に昼食の弁当を食べる。

 過去の再会行事でも個別の対面時間はあったが、家族だけの食事の時間が設けられるのは初めて。前日のような全員での食事会に比べると、気も楽に、ゆっくり食事を取ることができそうだ。

 この日、早々に朝食を済ませた韓国側の家族は、家族だけの時間が待ちきれない様子だった。北朝鮮に住む娘と会った父親のユ・グァンシクさん(89歳)は「願いがかなった。昨夜は夢も見ず、ぐっすり眠った」とし、「きょうもとても楽しみだ」と話した。

 キム・ジョンテさん(81歳)とジョンサムさん(79歳)兄弟も、家族で過ごす時間を楽しみに話を交わしていた。2人は兄嫁とその子供に会っている。

 個別対面の後、午後3時から2時間、金剛山ホテルに全員集まって会う。夕食は韓国側出席者だけで取り、2日目の日程を終える。

 最終日の22日は午前11時から午後1時まで、別れを交わす時間と全員での昼食時間を過ごす。家族の再会はこれを最後とし、現地を出発する。

 24~26日には北朝鮮側の行事出席者が韓国の肉親と再会する。


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