文大統領(左)と李首相(資料写真)=(聯合ニュース)
文大統領(左)と李首相(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は8日午前、ジャカルタ・アジア大会の開会式に出席するため、大統領専用機で京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)を出発した。 現職の韓国首相がアジア大会に出席するのは今回が初めて。開会式に各国の首脳級は出席しない。各国が開会式に派遣する要人のうち、韓国は最も序列の高いナンバー2を派遣したことになる。 アジア大会に合わせ南北高官の接触が行われるのかに注目が集まる中、北朝鮮からは李龍男(リ・リョンナム)副首相が参加する。開会式や南北合同チームを結成して出場する女子バスケットの試合などで李首相と接触する可能性もある。 李首相がアジア大会の開会式に出席するのは文在寅(ムン・ジェイン)大統領の意向によるだ。 当初、インドネシアのジョコ大統領は韓国に特使を派遣し、文大統領に対し、開会式に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)とともに出席することを要請したが、南北の首脳は出席を見合わせ、実現しなかった。 文大統領は昨年11月にインドネシアを訪問した際、ASEAN(東南アジア諸国連合)との関係を朝鮮半島を取り巻く4大国(米国・中国・日本・ロシア)との関係並みに引き上げるとの目標を明らかにしたほか、ジョコ大統領との首脳会談では両国関係を「戦略的パートナー関係」から「特別戦略的パートナー関係」に格上げすることで合意した。 文大統領がインドネシア訪問から9カ月で李首相を派遣したのは、政府が両国関係を重要視していることを示すものと国務総理室は説明した。  李首相は18日午後7時(現地時間)に開かれる開会式に参加し、19日には選手村を訪問するほか、テコンドープムセ(型)の決勝観戦、現地の韓国系住民などとの夕食会などの日程を消化する。 20日にはコリアハウス(広報拠点)訪問後、女子バスケの南北合同チーム対インドの試合を観戦する。 今大会で韓国と北朝鮮はバスケットボール、カヌー、ボートの3競技で合同チームを結成した。 李首相は合同チームを応援した後、ジョコ大統領を表敬訪問し、同日午後にジャカルタを出発し、帰国の途に就く。 
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