与野党5党の院内代表と歓談する文大統領(右端から3人目)=16日、ソウル(聯合ニュース)
与野党5党の院内代表と歓談する文大統領(右端から3人目)=16日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、青瓦台(大統領府)で与野党5党の院内代表と昼食会を行い、4月27日に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談で署名した「板門店宣言」について、「国会が批准すれば、(来月の)平壌での首脳会談の助けになる」と述べ、同宣言の国会批准を要請した。

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 また、来月の南北首脳会談に関し、「訪朝の時期や訪問団の規模を北側と協議しなければならないが、政府の基本的な立場は国会も一緒に訪朝し、南北国会会談の糸口も見つけることを望んでいる」として、「そのためにも板門店宣言の批准を平壌会談前にすれば、南北国会会談の推進にも大きな力になる」と重ねて強調した。

 文大統領と与野党の院内代表との会合は昨年5月以来となる。

 文大統領は選挙制度の見直しにも触れ、「比例性・代表性を強化する制度の見直しが必要だと主張してきた」と強調。ただ、「選挙制度は与野党の合意で決めるもので、大統領が主導する問題ではなく、立場を強く打ち出したら国会での自由な議論を妨げる懸念がある」とも述べ、議論を見守る姿勢を示した。

 一方、与野党代表と合意していた与野党と政府による常設の「国政協議体」が開かれていないことに関し、「少なくとも四半期に一度開催したり、必要な際に与野党の合意で協議したりすれば、国民に希望を与えるのではないかと思う」と述べ、与野党との「協治(協力政治)」を強化する考えを示した。

 また、自営業者の支援対策など、民生関連法案の早期可決を要請した。


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