韓日の漁業交渉が妥結に至らず被害が出ているとして、釜山で2日に漁業関係者らが政府支援を求める集会を開いた=(聯合ニュース)
韓日の漁業交渉が妥結に至らず被害が出ているとして、釜山で2日に漁業関係者らが政府支援を求める集会を開いた=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓日が、双方の排他的経済水域(EEZ)での漁獲割当量などを決める漁業交渉で妥結できずにいる。韓国海洋水産部は16日、今年7月から来年6月までの2018年漁期に関する韓日漁業交渉の妥結を目指して4月から日本側と協議を重ねたが、両国間の溝が埋まらず、今月上旬までに開催予定だった交渉妥結に向けた韓日漁業共同委員会を開けなかったと伝えた。

 韓日は両国の漁業協定に基づき毎年、相手国のEEZに入って漁をしていたが、15年漁期の後は交渉が難航し、互いのEEZに入漁できずにいる。

 海洋水産部によると、今年の交渉の主な争点はタチウオ漁を行う韓国のはえ縄漁船の入漁隻数と、東海中間水域のズワイガニ漁場の交代利用だという。

 15年漁期に関する交渉で、韓日は向こう5年(19年末まで)で韓国はえ縄漁船の入漁許可隻数を40隻減らし、日本は巻き網漁船30隻など計40隻を減らすことで合意した。だが、日本は韓国はえ縄漁船の違法操業を問題視し、入漁隻数の大幅削減を要求。韓国側は違法操業を根絶するため、違法漁船の日本のEEZでの漁を禁じるといった対策を提示した。

 一方、東海のズワイガニ漁場と関連しては、日本の漁業関係者が交代操業の水域と期間の拡大を要求し、12年以降は交代操業が中断している。両国の漁業関係者は以前、東海中間水域で自主的に漁場を交代で利用していた。

 海洋水産部は「18年漁期の入漁交渉を継続するため日本側の交渉参加を促していきたい」とし、早期の交渉妥結に最善を尽くす姿勢を示した。


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