高東真社長(資料写真、サムスン電子提供)=(聯合ニュース)
高東真社長(資料写真、サムスン電子提供)=(聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国・サムスン電子のITモバイル(IM)部門トップを担う高東真(コ・ドンジン)社長は米ニューヨークでこのほど記者懇談会を開き、世界初となる折りたたみ(フォルダブル)式スマートフォン(スマホ)の発売に意欲を示した。

 高氏は「世界初というよりは、消費者に本当に好まれ受け入れられる『革新』に集中している」としながらも、「フォルダブルフォンだけは『初』を奪われたくない」と語った。世界の端末メーカー大手がこぞって折りたたみ式スマホを準備する中、中国の華為技術(ファーウェイ)が世界初の発売を公言したことに対し、このような反応を示した。

 高氏は「これまでは品質や耐久性の問題から言及を控えてきたが、山場を越えつつある。(公開)時期は遠くない」と強調した。具体的な時期には触れなかったが、早ければ年内、遅くとも来年1~2月ごろと期待される。

 同氏はまた、世界スマホ市場の成長鈍化と中国メーカーの追い上げによる競争力確保の難しさをにじませた。それでも「サムスンは新興国市場のいくつかでゆるぎなく首位を守っており、この先も変わりはないだろう」と自信を見せた。これまではフラッグシップモデルに注力してきたが、新興国市場では必要に応じ普及価格帯の製品にも新技術を採用し、競争力ある製品を打ち出したい考え。

 先進国市場に関しては、「AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、5G(次世代高速通信)など、技術環境の変化に対する取り組みを加速させ、首位の座を引き続き守る」と述べた。


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