2015年の第2回大会で優勝した北朝鮮のチーム「4・25体育団」(資料写真)=(聯合ニュース)
2015年の第2回大会で優勝した北朝鮮のチーム「4・25体育団」(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は9日、北朝鮮・平壌で13~18日に開かれる国際ユースサッカー大会に韓国から参加する選手団など151人の訪朝を承認した。 大会は韓国の南北体育交流協会と北朝鮮の4・25体育団が共催。南北をはじめ、ロシア、ベラルーシ、ウズベキスタン、中国の6カ国、8チームが出場する。 韓国からは選手団84人と記者団26人、参観団25人、大会運営委員16人が訪朝する。江原道サッカー団と京畿道の漣川郡サッカー団の各団長として、崔文洵(チェ・ムンスン)江原道知事と金光哲(キム・グァンチョル)漣川郡守(郡の首長)も訪朝する。 一行は10日に朝鮮半島西側の陸路を利用して訪朝し、19日に同じルートで戻る予定。陸路での訪朝としては、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、最大規模となる。韓国国民が陸路で平壌を訪問するのも、11年12月に北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去を受け、故金大中(キム・デジュン)元大統領の李姫鎬(イ・ヒホ)夫人と現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長が弔問して以来だ。 南北体育交流協会側は当初、300人以上の訪朝を計画していたが、国際社会の北朝鮮制裁などを意識した政府との協議の末、訪朝人数を減らしたとされる。 韓国政府はこの訪朝が対北朝鮮制裁に抵触しないか綿密に検討したもようだ。統一部当局者は「今回(北朝鮮側に)支払う経費はない」として、「宿泊費や食費などの滞在費は、大会を終え、制裁が解除された後、政府の承認を受けて支払うことにした」と説明した。 一方、韓国と北朝鮮の民間団体主導で11日にソウルで行われる交流行事「南北労働者統一サッカー大会」に参加する北朝鮮代表団に対しても訪韓が承認された。北朝鮮の労働団体、朝鮮職業総同盟(職総)の朱英吉(チュ・ヨンギル)中央委員会委員長をはじめとする北朝鮮代表団64人は、10日午前に西側の陸路から韓国入りする予定だ。
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