昨年、東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(韓中日)外相会議に出席した(奥から)康長官、河野外相、王毅外相(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年、東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(韓中日)外相会議に出席した(奥から)康長官、河野外相、王毅外相(資料写真)=(聯合ニュース)
【シンガポール聯合ニュース】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の外相会議に出席するためシンガポールを訪問している韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は2日午後、ロシアのラブロフ外相、日本の河野太郎外相、中国の王毅国務委員兼外相と相次ぎ会談する。外交筋が伝えた。  3カ国はいずれも南北首脳会談と朝米(米朝)首脳会談の合意履行の重要性を強調するが、中国とロシアが北朝鮮の非核化意思の表明に信頼を置き、北朝鮮に対する制裁緩和が必要との意見に傾く一方、日本は速やかで徹底した非核化と検証の必要性に焦点を当てた圧力を重視する。 そのため康氏は中国とロシアに対し、迅速な非核化履行に向け北朝鮮への働きかけを促し、日本に対しては対話の雰囲気作りのために圧力緩和を求めると予想される。中国とロシアはそれぞれ、3日にシンガポールに到着予定の李容浩(リ・ヨンホ)北朝鮮外相と2国間会談を開こうとしている。 米国は6月12日に北朝鮮と史上初の首脳会談を行い、7月上旬にポンペオ国務長官が訪朝して実務交渉に臨んだが、非核化に向けた目に見える成果は出せなかった。トランプ政権は「最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)」という表現を使い、北朝鮮に非核化の具体的な日程を示すよう迫っている。対する北朝鮮は、トランプ氏が何度か言及したりほのめかしたりした朝鮮戦争の終戦宣言が不可欠との姿勢を崩していない。  韓国政府は朝鮮半島の非核化と平和体制構築への交渉が順調に進むならば、早期に終戦を宣言すべきとの立場を取っているとされる。康氏はこの日の2国間会談でこうした立場を伝える見通しだ。 また、中国との会談で、南北と米国、中国による4者の終戦宣言案に関し話し合いがあるかも注目される。 日本とは、1998年に当時の金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相が結んだ「韓日共同宣言」から20年を迎え、記念行事の開催について意見を交わす可能性がある。ロシアとは南北ロの経済協力問題を取り上げることが考え得る。 さらに康氏は、ポンペオ氏との4日の会談を調整中と伝えられる。同氏は3日にシンガポール入りする予定。
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