北朝鮮側と通話する韓国軍関係者(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮側と通話する韓国軍関係者(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮が軍当局間の通信線の復旧問題を議論するための実務協議が25日午前、ソウル北方の南北出入事務所(CIQ)で始まった。

 韓国からは国防部のチョ・ヨングン北朝鮮政策課長(陸軍大佐)、北朝鮮からはオム・チャンナム大佐が出席した。

 南北の大佐級の実務協議は北朝鮮による2010年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件と延坪島砲撃事件を巡る協議が行われた2011年2月以来となる。

 南北は今月14日に開かれた将官級会談で通信線の復旧のための実務協議を開催することで合意していた。

 復旧が必要なのは東海・黄海地区の通信線、韓国・平沢の第2艦隊と北朝鮮の南浦にある西海(黄海)艦隊司令部を結ぶ通信網。黄海地区のものは今年1月に約2年ぶりに復旧したが、音声通信だけが可能でファックスを使うためには光ケーブルを復旧しなければならない。東海地区は軍事境界線の北朝鮮側で起きた山火事で消失し、新たに開設する必要がある。第2艦隊と西海艦隊司令部の通信網は10年以上使われておらず、点検が必要とされる。

 協議では黄海上で南北の艦艇が国際無線通信網で交信することも議論される見通しだ。04年6月の将官級会談で黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)での南北艦艇の偶発的な衝突を防ぐため、国際無線通信網を利用して交信することで合意し、断続的に交信が行われたが、北朝鮮側は必要な場合だけ応答しているとされる。


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