趙明均長官(資料写真)=(聯合ニュース)
趙明均長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官は31日、慶應義塾大で開かれた「2018朝鮮半島国際フォーラム」の日本の会議での基調演説で「(近ごろの状況は)朝鮮半島の非核化と朝米(米朝)首脳会談に対する首脳らの強力な意志を再確認できる契機になったと考える」と明らかにした。演説は統一部の朴炯一(パク・ヒョンイル)統一政策協力官が代読した。

 趙氏は「(トランプ米大統領が会談の取りやめを表明するなど)曲折もあったが、現在は(朝米首脳会談が)予定通り開催される方向で進んでいる」と述べた。

 また、これまでの一連の状況は今後の非核化と平和定着の過程が決して平坦ではないことを物語っており、交渉を成功させて合意を引き出し、履行していく過程は易しくないと指摘。交渉の当事者が絶えず対話して意見を近づけ、共通点を増やしながら一つの目標に向かって共に進むことが重要だと強調した。

 その上で、韓国政府は朝米首脳会談により朝鮮半島の非核化と北朝鮮の安全保証問題を一括妥結できるよう北朝鮮、米国、関連諸国と緊密にコミュニケーションを取って協力するとし、朝米首脳会談以降、合意の履行過程も迅速で円滑に進むように積極的に努力すると説明した。

 続けて、平和体制を実質的に構築していく過程では関連国の協力が非常に重要だとし、この過程で関連国の懸念や関心事を共に議論し、解決することができるとの考えを示した。

 趙氏は「韓国政府は北と日本が対話を通じて積み重なった課題を解決し、関係を改善していくことを心から願う」としながら「韓国が力添えできることは誠意を持って行う」と強調した。


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