文大統領と金委員長(コラージュ)=(聯合ニュース)
文大統領と金委員長(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は27日午前、軍事境界線がある板門店で初対面し、午前と午後に計2回の首脳会談を行う。 金委員長は午前9時半、軍事境界線を歩いて越え韓国入りする。北朝鮮の最高指導者が韓国の地を踏むのは初めて。 文大統領と金委員長は握手を交わし、韓国側の伝統儀仗(ぎじょう)隊の護衛を受けながら歓迎式場まで徒歩で移動。会談場である「平和の家」のそばの板門店広場で、韓国の陸海空軍の儀仗隊による栄誉礼を受ける。その後、両首脳は双方の公式随行員とあいさつを交わす。 韓国側の公式随行員は任氏と鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長、情報機関・国家情報院の徐薫(ソ・フン)院長、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、軍制服組トップの鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)合同参謀本部議長の7人。 北朝鮮側の公式随行員は金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議(国会に相当)常任委員長、朝鮮労働党副委員長の金英哲(キム・ヨンチョル)氏と崔輝(チェ・フィ)氏、李洙ヨン(リ・スヨン)氏、金正恩委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長、李明秀(リ・ミョンス)朝鮮人民軍総参謀長、朴永植(パク・ヨンシク)人民武力相(韓国の国防部長官に相当)、李容浩(リ・ヨンホ)外相、李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長の9人。 歓迎式終了後、文大統領と金委員長は「平和の家」に移動し、金委員長が1階ロビーの芳名録に記帳した後、南北首脳がともに記念写真を撮る。1階で歓談してから2階の会談場に上がり、午前10時半から首脳会談に入る。 午前の会談終了後、南北首脳は別々に昼食と休憩を取る。午後に再び会い、軍事境界線付近で平和と繁栄を願い松の木を植樹する。その後、「徒歩の橋」まで散歩して親交を深める。橋は1953年に朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた直後に中立国監視委員会が板門店の湿地に設け、「フット・ブリッジ」と呼ばれていた。 文大統領と金委員長は散歩を終えた後、「平和の家」で午後の首脳会談を行う。会談後に両首脳の合意文への署名、発表と続く予定で、合意内容により形式と場所が決められる。 午後6時半からは南北の随行員らも出席する歓迎夕食会が「平和の家」3階で行われる。文大統領は夕食会後に金委員長のための歓送行事を開く。
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