在韓米軍が駐留する京畿道・平沢のキャンプ・ハンフリーの様子=26日、平沢(聯合ニュース)
在韓米軍が駐留する京畿道・平沢のキャンプ・ハンフリーの様子=26日、平沢(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】歴史的な南北首脳会談(27日)を目前に、韓米両軍が26日、合同の野外機動訓練「フォールイーグル」を事実上、終了した。韓国軍関係者が明らかにした。一部の訓練はあすの明け方まで続くが、実質的にはきょう終わるという。 フォールイーグルは1日に開始された。軍は当初、4週間実施するとしていたが、終了日については具体的に示していなかった。 関係者は、南北首脳会談が平和的な雰囲気の中で行われるようにする意図があるとみている。 フォールイーグルは陸・海・空軍と海兵隊が参加する野外実動訓練(FTX)で、米軍は海外増援戦力を含む約1万1500人、韓国軍は約30万人が参加した。 フォールイーグルの一環として行われた合同上陸作戦訓練「双竜訓練」では米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」や「ボノム・リシャール」が参加した。ワスプは最新鋭ステルス戦闘機F35Bを搭載していており、同機が上陸作戦に加わる予定だったが、天候悪化のため訓練内容が縮小された。 韓米両軍は例年と異なり、今年は訓練を公開しなかった。南北首脳会談やそれに続く米朝首脳会談を控え、北朝鮮を刺激しないための措置との見方が出た。 韓米両軍は朝鮮半島有事を想定した定例の合同指揮所演習「キー・リゾルブ」についても南北首脳会談当日の27日は一時的に中断する方針だ。訓練に参加中の部隊は定位置に配置された状態で対応態勢を維持する方式になると発表された。 軍関係者は「わが軍はあす板門店で開催される南北首脳会談の安定した支援に万全を期す」と強調した。 韓米両軍がフォールイーグルを終了し、キー・リゾルブを中断することで、南北首脳会談は平和的な雰囲気の中、開催される見通しとなった。 韓国軍は23日に南北軍事境界線付近で行っていた拡声器を用いた宣伝放送を中止し、融和ムードを醸成した。北朝鮮もこれに呼応し、韓国に向けた宣伝放送を中止した。
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