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同通信は「金正恩同志は、不慮の交通事故によりわが国に来た中国観光客の中に多くの人命被害が発生したことに関し、4月23日朝6時30分にわが国の駐在中国大使館を訪問され、深い慰問の意を表された」と伝えた。
金委員長は「思わぬ不祥事が発生したことは非常に胸が痛む」とし、「家族を失った遺族のことを考えると、実に痛切な心情を禁じ得ない」と述べた。
また「わが人民たちも悲劇的な今回の事故を自らが被った不幸だと考えている」とし、「わが党と政府は遺族の痛みを少しでも和らげる気持ちで、後続措置を最大の誠意を尽くして行う」と明らかにした。
これに対し、李進軍・駐北朝鮮中国大使は金委員長の慰問に感動を禁じ得ないとして習近平国家主席と中国共産党、政府に即時報告し、被害者の遺族にも伝えたと応じた。
李大使は「金正恩委員長や朝鮮の党と政府、朝鮮の人民が伝統的な中朝親善をどれだけ重視しているかを改めて実感した」とし、「朝鮮同志と緊密に協力して今回の事故と関連した後続措置を取っていく」と述べた。
朝鮮中央通信は「金委員長が同日夜に病院を訪れ、負傷者の治療状況を直接チェックした」とし、「最高領導者(金委員長)同志は負傷者を訪ねて温かく慰労し、患者の状態を把握して政府病院の医療人員と共に今後の治療対策を協議された」と伝えた。
金委員長が交通事故の発生直後に中国大使館を訪れて哀悼と慰労の意を示したのは、近ごろの中朝関係の変化を反映したものとの分析が出ている。
中国外務省の陸慷報道局長は、23日の定例会見で「昨日夜北朝鮮の黄海北道で重大な交通事故が発生した」とし、「中国人32人と北朝鮮住民4人が死亡し、2人の中国人が重症で危険な状態だ」と明らかにした。
また、国営新華社通信は、習主席が「すぐに必要な全ての措置を取り、北朝鮮当局と協力して全力で事故を収拾せよ」と指示し、李克強首相も具体的な事故の経緯を調査・確認し、治療と救護、事故収拾に最善を尽くすよう求めたと報じた。
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