韓国青瓦台は板門店での南北首脳会談を定例化を推進している(聯合ニュースTV提供・コラージュ)=(聯合ニュース)
韓国青瓦台は板門店での南北首脳会談を定例化を推進している(聯合ニュースTV提供・コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】27日に予定されている南北首脳会談を機に、同会談を定例化するため韓国青瓦台(大統領府)が総力を挙げている。 韓国側は2007年の第2回南北首脳会談の際にも定例化を強く要求したが、北朝鮮側が難色を示し実現しなかった。 韓国の南北首脳会談準備委員会の委員長を務める任鍾ソク(イム・ジョンソク)大統領秘書室長は17日の会見で、「今後は首脳会談が特別な事件のように進行されるのではなく、定例的に行われ、必要があればいつでも板門店で首脳会談を開けるようにするのが大きな関心事」と話した。 また「今回の首脳会談が成功したと評価されれば、板門店会談が定着するのではないかと考える」とし、「一切の儀式を果敢に省略し、議題に集中した実質的な会談が続けられると考える」と強調した。 ただ、「首脳会談を定例化する問題について、南北間の合意はまだされていない」とし、「われわれとしては重要な議題として扱う予定」と説明した。 これまで南北は親書交換や特使派遣のように複雑で儀礼的な形式により相互の意思を伝えてきた。そのため本質的な内容ではない形式的な部分で誤解が発生するケースが頻繁にあることに加え、軍事的衝突の危機のような緊迫した状況では迅速に行えるコミュニケーション手段がなく、安定した状況管理が事実上不可能だった。 だが今回の首脳会談が成功し、その効用が証明されれば、南北どちらからもアクセスしやすい板門店での首脳会談が定例化されるとの見方も一部で出ている。 任氏は「板門店で随時、あるいは定例で会談が開かれることになれば、南北にとって重要な問題ではあるが実務や高官レベルではうまく解決できない問題について、南北の首脳がそれだけについて板門店で会談し、合意することもできるだろう」と指摘した。 今回の首脳会談で板門店会談の定例化を主な議題とするのは文大統領の意思が強く反映されたものとみられる。07年の南北首脳会談の際に首脳会談準備委員長だった文大統領は当時も首脳会談の定例化を強く主張した経緯がある。 文大統領は2011年に出版した自叙伝「運命」で北朝鮮との実務合意文を受け取った時を振り返り、「われわれが望んだものはほとんど入っていた。ただ一つ抜けていたものがあるとすれば首脳会談の定例化だった」と記した。 北朝鮮は、首脳会談を定例化すれば、南北が持ち回りで開催することになると想定し、韓国側を金正日(キム・ジョンイル)総書記(当時)が訪問する状況ではないと判断し、定例化に反対したとされる。そのため板門店が会談場所になれば、当時の北朝鮮の懸念も解消される。 今回の南北首脳会談の結果がどのような形式で発表されるかについては、南北間での合意に至っていないが、朝鮮半島非核化への意思を両首脳が確認するとの内容は条項の核心として含まれることになる見通しだ。 任氏は「首脳間の合意の結果がどのような形式になるかについてはまだ調整されていないが、われわれは共同宣言の形式にしたいと考え準備している」とし、「最も重要なのは朝鮮半島の非核化の意思を南北首脳が明確に確認すること」と話した。 また「特使団が(平壌に)行った時に非核化の意思を確認したとしても、首脳同士が会って直接確認し、明文化するのとは性格が全く異なる」と強調した。 今回の首脳会談で南北首脳が朝鮮半島の非核化の意思を明確にした場合、続く米朝首脳会談でトランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の議論の幅はさらに深くなる見通しだ。 南北首脳が確認した朝鮮半島非核化の意思が堅固なほど、北朝鮮の核放棄と、北朝鮮の要求に対する米国の保障について迅速に議論することができると予想される。 また今回の首脳会談では主な議題として朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の対面や非武装地帯の「実質的な非武装化」なども扱われる予定だ。 任氏は「非武装地帯の実質的な非武装化は実務的な議論だけでは結論を出しにくい側面があり、首脳会談でまとめる必要がある」とし、離散家族の再会問題についても重要な議題として提起すると話した。
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