被告不在のまま、判決公判が行われた(コラージュ)=(聯合ニュース)
被告不在のまま、判決公判が行われた(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】長年の知人、崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取った収賄罪などに問われた韓国前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告(66)の判決公判が6日午後、ソウル中央地裁であった。裁判所は朴被告に懲役24年、罰金180億ウォン(求刑・懲役30年、罰金1185億ウォン)を言い渡した。この日の公判の様子はテレビで生中継されたが、同被告は出廷しなかった。 朴被告は昨年4月17日、崔被告と共謀し、大企業に対し崔被告が実質支配した二つの財団に774億ウォン(約78億円)を拠出するよう強要した罪などで起訴された。サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長から、乗馬選手だった崔被告の娘への支援費など433億ウォン相当の賄賂を受け取ったり受け取ろうとしたりした罪なども含め、罪状は18に上る。 検察は2月27日の論告求刑公判で、「国民から委任された大統領の権限を私物化して国政を壟断(ろうだん)し、憲法の価値を毀損(きそん)した」と指摘した上で「その結果、被告は憲政史上初めて罷免され、韓国の憲政史に消せない汚点を残した」と重刑を求めた。 地裁はこの日の判決公判に先立ち、朴被告と13の起訴事実が重なる崔被告に対し、大部分を有罪と認めて懲役20年と罰金180億ウォンの判決を言い渡した。 この日の公判はテレビで生中継された。最高裁が昨年、重大事件の一審・二審判決を生中継できるよう規定を改正してから初の事例となる。 朴被告は生中継する範囲を制限するよう仮処分を申し立てたが、裁判所は「この事件は国民の関心が高く、中継することが公共の利益に合致する」として申し立てを認めなかった。朴被告は昨年秋から出廷を拒否しており、この日の判決公判も欠席した。
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