逮捕状請求が棄却され、ソウル南部拘置所を出る安氏=5日、ソウル(聯合ニュース)
逮捕状請求が棄却され、ソウル南部拘置所を出る安氏=5日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ソウル西部地裁は5日未明、元秘書ら2人の女性に性的暴行を加えた疑いが持たれている韓国与党「共に民主党」の有力政治家、安熙正(アン・ヒジョン)前忠清南道知事に対する逮捕状請求を再び棄却した。

 地裁は犯罪嫌疑について争う余地があるほか、逃亡や証拠隠滅の恐れがないと判断した。安氏は合意の上での関係で、証拠を隠滅しなかったとして、逮捕の必要性はないと主張していた。

 検察は安氏の身柄を拘束し捜査する計画だったが、方針転換が不可避となった。検察は先月23日に1度目の逮捕状請求をしたが、28日に棄却されていた。

 検察は安氏を在宅起訴する方向で捜査を続けるとみられる。

 安氏の元秘書は先月5日、テレビ番組に出演し、安氏が昨年6月から8か月にわたり、海外出張先などで4度の性暴行を加えたと暴露。業務上威力による姦淫・醜行容疑で告訴した。また、安氏が設立したシンクタンク「より良い民主主義研究所」の女性職員は2015年10月から昨年1月までに3度の性暴行などを受けたとして、安氏を同容疑などで告訴した。


Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0