韓米軍による上陸訓練(資料写真)=(聯合ニュース)
韓米軍による上陸訓練(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」は1日、韓国海軍が先月実施した海上機動訓練について、「対話局面に逆行する許せない犯罪行為」と非難した。ただ、この日から実施している定例の韓米合同軍事演習については言及しなかった。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

 韓国海軍は先月下旬、「西海守護の日」に合わせ、海上機動訓練を行った。西海守護の日は、02年に起きた韓国と北朝鮮の銃撃戦「第2延坪海戦」、10年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件と延坪島砲撃事件など、北朝鮮が黄海で起こした軍事挑発を振り返り、国民の安全保障への意識を新たにするための記念日。3月第4金曜日と定めており、今年で3回目となる。

 一方、韓米両軍はこの日から定例の韓米野外機動訓練「フォールイーグル」を実施している。フォールイーグルは陸・海・空軍と海兵隊が多様な訓練を行うもの。韓米両軍は例年と近い規模で実施するとの立場を明らかにしているが、米戦略兵器の朝鮮半島への展開を最小限に抑えるなど強度を下げ、内容の面でも攻撃より防衛を主にするとされる。27日に開催される予定の南北首脳会談と、5月に予定する米朝首脳会談を前に北朝鮮を刺激しないための措置と受け止められる。

 また、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長も先月に文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の特使団に面会した際、韓米合同軍事演習を4月から例年水準で行うことに理解を示したとされる。

 こうした状況を踏まえ、北朝鮮メディアは今回の韓米合同軍事演習への非難を控えているとみられる。


Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0