火災が起きた病院=26日、密陽(聯合ニュース)
火災が起きた病院=26日、密陽(聯合ニュース)
【密陽聯合ニュース】韓国南東部の慶尚南道密陽市にある病院で26日午前7時半ごろ発生した火災の死亡者は、大半が1階の応急処置室と2階の病室にいた高齢者や体の不自由な患者だったことが分かった。 消防当局によると、火元は1階応急処置室と推定される。消防隊は午前7時35分に現場に到着して消火と救助活動にあたった。 午前9時半ごろ大きな火を消し止め上階への延焼は防いだが、応急処置室と2階病室の患者ら数十人は命を落とした。やけどによる死傷者はほぼおらず、有毒ガスを吸い込み危篤状態で病院に搬送され、死亡が確認された人が時間の経過とともに増えた。 病院にはスプリンクラーが設置されておらず、自力での避難が難しい70代以上の高齢者や体の不自由な人が多く入院していた。このため火災に対応できず、惨事が起きたと消防当局は推定している。危篤状態の患者が治療を受けており、死亡者数はさらに増える恐れもあるという。 死傷者数について、密陽消防署長は会見で午後1時10分現在、死者39人、重傷者は18人、軽傷者は113人と発表した一方、警察当局は死者数を41人としており、情報が錯綜(さくそう)している。
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