火災が発生した8階建てのビル=22日、堤川(聯合ニュース)
火災が発生した8階建てのビル=22日、堤川(聯合ニュース)
【堤川聯合ニュース】韓国中部の忠清北道堤川市で21日午後発生したスポーツセンターのビル火災で、20人の遺体が発見された建物2階の女性サウナの出入り口が開かなかったとの証言が相次ぎ、今回の惨事の原因となった可能性が提起されている。 ある利用者は22日、「先月10日にこのサウナを利用した際、2階女性サウナの出入り口のボタンが作動せず、案内デスクからスーツを着た男性が上がってきてドアを開けてくれた」と説明した。 実際にこの利用者が当時撮影した映像には、サウナ出入り口の自動ドアのボタンを数回押してもドアが開かない場面が映っていた。 出火したスポーツセンターに長期間勤務していた人も「普段から自動ドアはボタンの赤い部分を正確に押さないと開かなかった」と話した。 また「火災で煙が充満した状況で、ドアが開く部分を正確に探すのは難しかっただろう」とし、「ドアが開かなかったために逃げ遅れて多くの死亡者が出た可能性が高い」と主張した。 別の利用者は「普段は非常階段への通路に鉄製の棚を設置して入浴用のかごなどを積み、倉庫として使っていた」とし、「非常口の役割を果たさず、利用客が逃げられなかったのだろう」と指摘した。 堤川消防署のイ・サンミン署長も会見で「2階の防火ドアの内側にガラスのスライド式ドアがあるが、(出入り口が開かず)その内側で多くの死亡者が発生した」と説明した。 イ署長は「ここに死亡者が集まっていたのは、1階から上がってきた煙を避けて逃げようとしたためとみられる」と述べ、出入り口が作動しなかったとの主張を裏付けた。
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