開・閉会式が行われる平昌オリンピックプラザ=(聯合ニュース)
開・閉会式が行われる平昌オリンピックプラザ=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】2018年平昌冬季五輪の開幕まで、残すところ50日ほどになった。韓国北東部の江原道・平昌は、2011年7月に南アフリカで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で18年冬季五輪・パラリンピックの開催地に決定した。それから6年半余りの準備を経て、18年2月9日、いよいよ平昌五輪の幕が上がる。 1988年のソウル夏季五輪以来、30年ぶりに韓国で開催される平昌五輪は、平和、安全、文化、IT(情報技術)五輪を標榜する。 北朝鮮のたびたびの核実験と弾道ミサイル発射に国際社会が制裁を強化し、朝鮮半島の緊張が最高潮に達すると、一部の国が平昌五輪への参加をためらったりもした。それでも、「最も安全な五輪」を約束した韓国政府と国際社会の協力で危機を乗り越え、参加国数が過去最多を記録するという期待交じりの観測が出ている。 核・ミサイル問題で北朝鮮と対峙(たいじ)する米国が選手団の派遣を決め、国ぐるみのドーピング問題でIOCから平昌五輪への選手団派遣を禁じられたロシアも自国選手の個人資格での大会参加を認める意向を明らかにした。2強国の参加で「平和五輪」の土台は築かれた。 現在までに平昌五輪への出場の意向を示した国は92カ国・地域で、冬季五輪として参加国数が最も多かった14年のソチ大会(88カ国・地域)を上回る。エントリー締切日の18年1月29日まで待つ必要があるものの、記録更新に期待が高まっている。 開催地では選手らを迎える準備が整いつつある。平昌と江陵、旌善の12の競技場と五輪開・閉会式が行われる平昌オリンピックプラザはすでに完成済みだ。平昌と江陵の選手村も完成し、今月15日にメディアに公開された。 ソウルと江陵をつなぐ高速鉄道(KTX)「京江線」は試験運転を終え、22日に開通する。雪上・そり競技が行われる平昌・旌善と氷上競技が行われる江陵を訪れる外国人選手団やソウルなどからの観戦客の主要なアクセス手段の一つとなる。 平昌五輪・パラリンピック組織委員会は開幕1カ月前の18年1月9日にメディアセンターを開放し、大会運営体制に入る。施設などのハード面はほぼ整い、あとはボランティアの教育や外国人選手団の滞在支援、交通管理など運営のソフト面に気を配るだけとなっている。 開幕100日前の11月1日、韓国の地に30年ぶりに運び込まれた五輪聖火は国内を回るリレーが続いており、五輪ムードを盛り上げている。 開幕が近づき、韓国のアスリートたちは各競技の国際大会でラストスパートをかけている。今月までに五輪出場権を獲得した韓国の選手は4競技で95人。さらに3競技で出場権を獲得する見通しで、全7競技に130人出場という韓国の最初の目標が達成に近づいている。 韓国は平昌五輪で、ソチ大会より順位を九つ上げ、総合4位を目指す。開催国の利点を生かし、最大で金メダル8個、銀メダル4個、銅メダル8個を獲得したい考えだ。
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