試乗会に出席した文大統領=19日、江陵(聯合ニュース)
試乗会に出席した文大統領=19日、江陵(聯合ニュース)
【江陵聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、ソウルと平昌冬季五輪・パラリンピックの会場がある江原道・江陵とをつなぐ高速鉄道(KTX)「京江線」に試乗し、平昌五輪の開催成功をテーマにスポーツ記者らと「列車内懇談会」を行った。 この日は平昌五輪の入場券を購入した市民のうち、抽選で選ばれた20人が参加する試乗会も行われた。文大統領は参加者と列車内で弁当を食べた後、記者のインタビューに応じた。 文大統領らが乗ったのは大統領専用の高速列車で、大統領専用列車が導入された1979年以降、一般市民と大統領が同乗したのは初めて。 インタビューで文大統領は「目標はただ一つ、平昌五輪をメディアでPRし、盛り上げて成功させたいということだ」と説明した。 続けて、北朝鮮の参加是非と平昌五輪開催の効果、チケット販売、大会後の競技場活用などの質問に対し比較的詳細に政府の立場を明らかにした。 以下は一問一答。――平昌五輪に北朝鮮が参加するかどうかに関心が集まっている。対話や接触を進めているのか、北朝鮮の意向表明がなくても最後まで待つのか。「北が平昌冬季五輪に参加することを願う。国際オリンピック委員会(IOC)、パラリンピック委員会が緊密に協力して引き続き大会への参加を促しており、可能性はあると判断している。過去の事例から、参加するとしても確約するのはほぼ最後のタイミングになるとみている。その時まで説得を続ける計画だ。政府も忍耐心を持って待っている」――多くの人が五輪の開催成功が重要だと言うが、単に多くのメダルを獲得することではなく、平昌五輪の成功とはどのようなものだと考えるか。「それでも私は韓国選手団が好成績を上げ、メダルを多く獲得することを願う。そうなれば国民にとっても大きな力になるだろうし、汗を流した選手も報われると考える。国としてみると、一つ目は今回の五輪が国民の祝祭になればと思う。韓国の国民は近ごろ困難な時期を過ごした。国民が辛かった期間を癒やし、楽しめる祝祭の場になればと願う。二つ目は、朝鮮半島と北東アジアの平和をもたらすことができれば申し分ない」――来年の平昌五輪に続いて2020年東京五輪、2022年北京冬季五輪が連続して開かれるが、東アジア地域で政治的、経済的にどのような効果があるか、また南北間の緊張緩和の一助になると期待しているか。「もともと五輪自体が平和と和合の祝祭だ。そのような五輪が北東アジア地域で平昌を皮切りに東京、北京で続けて開かれることになる。大変重要な機会だ。三つの五輪をきっかけに3カ国が協力すれば、朝鮮半島の平和はもちろん、北東アジアの平和と共同繁栄に大きく貢献するだろう。3カ国は五輪成功のために協力することで合意している。韓国政府も大変期待しており、特に平昌がトップバッターなので必ず成功させて北東アジアの平和と繁栄の出発点にしたい」――当初は北京冬季五輪を開催する中国から平昌に多くの人が来るかと思われたが、近ごろは非常に消極的に変化した印象だ。中国での平昌五輪のチケット販売が非常に不振で、団体客もあまりいない状況だが、先週の訪中で変化するとの印象を受けたか。「平昌冬季五輪の中国でのチケット販売が低調だというのは事実ではない。14年ソチ五輪に比べると、中国での販売は2倍以上速いペースだ。まだ足りないのは事実で、さらに盛り上げねばならない。もっと多くの中国人が来るよう願う。今回の訪中が良いきっかけになりそうだ。(中国の)習近平国家主席と平昌、北京五輪成功のために互いに協力することで合意した。習主席本人も平昌への出席を慎重に検討しているとのことだった。本人が出席できない場合には代表団を送ることになった。李克強首相もさらに多くの人が平昌冬季五輪を見るようにすると約束した。中国人の韓国に対する友好が深まり、中国のスポーツスターを応援するために多くの中国人が平昌に来るとみている」――五輪終了後の競技場の活用について心配する声が多いが。「まず平昌冬季五輪が赤字にならないようにすることが重要だ。政権発足時に3000億ウォン(約310億円)程度の赤字を予想したが、国庫支援を増やし、企業の後援金を目標以上集めて現在は心配が減った。黒字にはならずとも、大体の収支のバランスは取れるとみている。五輪施設の事後活用も重要だ。江原道民の心配もよく分かっている。江原道の税収が少ないため、江原道だけの力で事後活用が上手くできると考えるのは難しい。政府レベルで地方自治体、市民社会と緊密に協議しながら五輪施設の事後活用案を決定したい」
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