韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領(右)は9月、ロシア極東・ウラジオストクの平昌五輪広報ブースを訪れ、プーチン大統領(左)に五輪マスコットのぬいぐるみを贈った=(聯合ニュース)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領(右)は9月、ロシア極東・ウラジオストクの平昌五輪広報ブースを訪れ、プーチン大統領(左)に五輪マスコットのぬいぐるみを贈った=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ロシアのプーチン大統領が6日(現地時間)、韓国で来年2月に開催される平昌冬季五輪のボイコットを否定し、自国選手の個人資格での出場を容認する考えを示したことに、韓国青瓦台(大統領府)は「最悪は免れた」と胸をなでおろしている。外交ルートなどを通じ、ロシア人選手の参加を促していく方針だ。 国際オリンピック委員会(IOC)は先の理事会で、国ぐるみの組織的なドーピングがあったとしてロシア・オリンピック委員会を資格停止とし、平昌五輪への同国選手団の参加禁止を決めた。一方で、潔白を証明した選手は個人資格による参加を認めるとした。ロシアのメディアによると、プーチン氏は五輪をボイコットするつもりはないとし、「選手が望むなら個人資格での大会参加を阻むつもりはない」と語った。 青瓦台は、北米プロアイスホッケーNHLの平昌五輪不参加に加え、冬季競技に強く大国の一つであるロシアがボイコットすれば大会に致命的な悪材料になりかねないとして、IOCの判断を注視していたとされる。 青瓦台の高官は7日、聯合ニュースの取材に「(IOCの決定に)驚きはした。ロシアメディアの報道をチェックしながら、三つほどの措置を取った」と伝えた。その最初の措置が、平昌五輪組織委員会が「IOCの決定を尊重する」という声明を出すことだったという。また、文化体育観光部はこの日、ロシア人選手の個人資格での参加を促す声明を出した。 外交部を通じロシアとの水面下での接触も図る。青瓦台の高官は「外交ラインを通じ、ロシア人選手が個人資格で参加しても十分な支援を受けられるよう措置を取ることを伝えるつもりだ」と説明した。 この関係者は「IOCの調査結果が正しいのだろうが、ロシアが不参加なら放映権問題などさまざまな面で悪材料になる」と述べ、平昌冬季五輪を成功させるため最後まで力を尽くすと伝えた。
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