北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて文大統領(左)はNSC全体会議を開いた=(聯合ニュース)
北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて文大統領(左)はNSC全体会議を開いた=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は北朝鮮による弾道ミサイル発射前日の28日午前、政府当局が北朝鮮の挑発の兆候をつかんでいることを国民に伝えるよう指示していたことが29日、青瓦台(大統領府)関係者の話で分かった。 この関係者は記者団に、文大統領の指示は「国民が状況を前もって知り、心の準備をできるようにするためだった」と説明した。文大統領はこれに先立つ27日午後、北朝鮮がミサイルを発射した場合に陸海空軍が合同攻撃訓練を行う権限を軍制服組トップの合同参謀本部議長に委任した。 青瓦台によると、文大統領は28日午後10時半ごろ鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)から北朝鮮の挑発の動きについて報告を受けた。29日は北朝鮮のミサイル発射2分後の午前3時19分ごろに最初の報告を受けたという。 青瓦台関係者は、文大統領とトランプ米大統領が北朝鮮のミサイル発射からわずか5時間ほど後に電話会談を行ったことについては、「北の75日ぶりの挑発は新たな局面に向かう状況の変化の可能性があり、両国首脳がこれについて緊密に対応するため迅速に電話で協議した」と説明した。 文大統領は同日朝の国家安全保障会議(NSC)全体会議で「米国が先制攻撃を念頭に置く状況を防がなければならない」と発言したが、同関係者は「きょう(韓米首脳は)そうした部分まで踏み込まなかった。両国が状況を分析し、追加措置を講じるため、近いうちに追加協議をすることで合意した」と伝えた。協議の形式については、それぞれの分析を基に両首脳またはNSC当局者間で電話協議する形になると予想した。
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