サッカー韓国代表イ・ジョンヒョプがピッチで涙… 突然この世を去ったチーム監督と”最後の約束”

サッカー韓国代表のイ・ジョンヒョプ（26）が、人目をはばからずピッチで涙を流した。「有終の美を飾る」という意思の表れだった。

イ・ジョンヒョプ の最新ニュースまとめ

　釜山アイパークは26日、Kリーグ2017昇格プレーオフ2次戦を1-0で勝利したが、PKの末（4-5）、1部昇格を果たすことはできなかった。

　この日、イ・ジョンヒョプは先発で出場し、フルタイムを消化した。PKの末、敗退が確定した瞬間、イ・ジョンヒョプはピッチ上で人目をはばからず涙を流した。突然、この世を去った故チョ・ジンホ監督のプレーカードが掲げられた釜山サポーター席を見ることすらできなかった。自身を”本当の息子”のように可愛がり、育ててくれたチョ監督に対して申し訳ないという気持ち、自身の不甲斐ないプレーに対する怒りが抑えきれなかったという。

　試合後、チョ監督に対する質問が投げかけられると、「サポーター席に監督の似顔絵が描かれた横断幕が見えました。その絵を見ながら『監督、どうか見守っていてください』と願って語りかけていました。だけど、全て僕のミスが招いてしまった結果。これ以上、話すことはありません。監督には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」とし、再び涙を流したイ・ジョンヒョプ。その場に泣き声が響くほど、感情を抑えきれずに涙を流し続けた。

　ひとしきり泣いた後、泣き腫らした目で覚悟を新たにした。

　「FAカップを終えた後、代表チームに合流します。必ず優勝する、という言葉は言いません。だけど、後悔のない試合をしたいです。代表チームへの合流より重要なものは、FAカップ。今シーズン残った最後の機会を必ず手にいれたい。そして、監督、コーチ、スタッフに良いプレーをお見せしたいです」と力強く語った。