ペットの中には猛犬もいる=(聯合ニュース)
ペットの中には猛犬もいる=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国農林畜産食品部は23日、エレベーター内など公共の場所でのペットの首輪や口輪の不使用に対する罰金の基準を厳格化し、違反者に対する指導や取り締まりを強化すると発表した。 韓国では3月に動物保護法が改正され、首輪(特定の危険な犬種の場合は首輪と口輪)を使用しない飼育者の情報提供者に報奨金を支払う制度が来年3月22日から施行されるが、人気グループSUPER JUNIOR(スーパージュニア)のシウォンさんの家族が飼っていた犬にかまれて人が死亡するなどの事故が相次いでいることを受け、罰則がさらに強化されることになった。 現行の動物保護法では公共の場所で排せつ物を放置したり、首輪を使用しなかったりした場合、50万ウォン(約5万円)以下の罰金が科せられる。 ただ、実際の罰金の基準を定めた施行令では1回目が5万ウォン、2回目が7万ウォン、3回目が10万ウォンなどと定められており、効果に疑問の声が上がっていた。 これに対し農林畜産食品部は排せつ物の放置と同じように規定されている首輪の未使用に対する施行令を改正し、首輪未使用時の罰金を1回目20万ウォン、2回目30万ウォン、3回目50万ウォンに引き上げた。 今後、罰金が最大50万ウォン以下と規定されている動物保護法自体を改正し、処罰を厳格化する方針だ。 また首輪に加えて口輪の使用が義務となる危険な犬種の範囲も拡大する。現行法では土佐犬やアメリカンピットブルテリアなど6種が危険な犬種に指定されているが、範囲を広げるという。 ただ、シウォンさんの家族が飼っていたフレンチブルドッグは危険な犬種に含まれない見通しだ。 同部関係者は「フレンチブルドッグは10キロ程度の中型犬なので20~30キロ程度ある危険な犬種の範囲に含むには多少無理がある」とし、「最近相次いだ事故はペットをしっかりと管理していないなど未熟な市民意識から始まった側面が大きいため、この部分に対する管理を強化する方針」と説明した。 このほかにも同部は犬の飼育者に対する教育の拡充、危険な犬種の管理強化などを含む安全管理対策を立てる方針だ。 また地方自治体だけでは取り締まりに限界があるため、来年3月22日から違反行為の情報提供者に報奨金を支払うための細部基準を設ける。 シウォンさんの家族の犬にかまれた人は韓国料理店を経営する50代の女性で、先月30日にソウル市内のマンションでかまれて治療を受けたが、今月6日に敗血症で死亡した。犬は玄関ドアが開いた時に、マンションの外に出たとされる。
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