韓国　きょうのニュース（１０月１９日）

◇韓国中銀　今年の成長率見通しを３．０%に上方修正　韓国銀行（中央銀行）の李柱烈（イ・ジュヨル）総裁は１９日、金融通貨委員会後の記者懇談会で、韓国の今年の国内総生産（ＧＤＰ）成長率見通しを７月発表の２．８%から３．０%に引き上げると明らかにした。韓銀は今年の成長率見通しを４月に０．１ポイント引き上げ２．６%とし、７月に２．８%を提示した。その年の見通しを３回連続で引き上げるのは７年ぶり。輸出好調などで景気の回復傾向が続くとの見方が背景にあるようだ。◇朴槿恵被告が公判を「ボイコット」　支持者の大規模集会も　ソウル中央地裁が収賄罪などに問われている前大統領、朴槿恵（パク・クネ）被告の勾留延長を認めたことに抗議して弁護人７人全員が辞任届を提出したのに続き、朴被告は１９日の公判を欠席し、事実上裁判をボイコットしている。これを受けて親朴槿恵・保守団体は今週末に大規模な集会の開催を宣言した。２１日の土曜日にはソウル市内で約７０００人が集まり集会が開かれる見込みで、文在寅（ムン・ジェイン）政権発足以降では最大規模になるとの観測も出ている。◇韓国最大野党　あす朴前大統領に離党勧告へ　韓国の保守系最大野党「自由韓国党」は２０日に倫理委員会を開き、朴前大統領に対し離党勧告を行う。党関係者は１９日、「明日倫理委を開く計画だ」とし「（先月出された）革新委員会の勧告通り、朴前大統領に対して自主的な離党を勧告するとみられる」と述べた。具体的な時間は確定していないが、２０日午前に倫理委を開催して午後に会議結果を報告する可能性が高いと伝えられた。◇韓国海兵隊　「独島」防衛の部隊創設へ　韓国海兵隊は２０１８年から２０年までをめどに、「戦略島しょ防衛司令部」と、独島防衛のための「鬱陵部隊」をそれぞれ創設する計画だ。海兵隊は１９日、国会国防委員会による国政監査で業務報告を通じ、「中国や日本など周辺国の上陸戦力の増強に先んじる備えを講じており、（これまでの）西北島しょ防衛中心から、周辺国の脅威にも同時に備える戦力島しょ防衛司令部への転換を推進中」と説明した。また、巡回式の独島防衛について、鬱陵部隊の編成に取り組んでいるとした。鬱陵部隊が編成されれば、平時あるいは有事の際に独島に接近する不特定の脅威勢力を防ぐ任務を担うことになる。◇韓国国土交通部　全乗用車に自動ブレーキなど設置義務化へ　　韓国の国土交通部は１９日、「自動車および自動車部品の性能と基準に関する規則」の一部改正案を立法予告した。改正案によると、衝突被害軽減ブレーキ（ＡＥＢＳ）と車線逸脱警報システム（ＬＤＷＳ）の装着対象が全ての乗用車と３．５トンを超える貨物・特殊車両に拡大される。全ての自動車に後方歩行者安全装置の設置が義務付けられ、エンジン音がしない電気自動車（ＥＶ）などは警告音が出るようにする装置をつけて、歩行者に車両が接近したことが分かるようにする。◇ＧＤＰ比の家計負債比率１００%に迫る　国内総生産（ＧＤＰ）比の金融負債の比率が１００%に迫り、ＧＤＰ比の個人債務がこの２年間で急速に増加していることが明らかになった。革新系与党・共に民主党の金斗官（キム・ドゥグァン）国会議員が韓国銀行、経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）の統計を分析した結果によると、韓国のＧＤＰ比の個人・非営利団体の金融負債は昨年９５．６%で、前年比４．６ポイント上昇した。不動産売買を奨励した前政権の政策により家計負債が急増し、消費制約要因として作用しているとの批判が出ている。