日本プロ野球でも活躍し、韓国では”国民の打者”と愛されるイ・スンヨプ(41)は劇的なシーンを演出し続けた選手だった。(提供:news1)
日本プロ野球でも活躍し、韓国では”国民の打者”と愛されるイ・スンヨプ(41)は劇的なシーンを演出し続けた選手だった。(提供:news1)
日本プロ野球でも活躍し、韓国では”国民の打者”と愛されるイ・スンヨプ(41)は劇的なシーンを演出し続けた選手だった。

イ・スンヨプ の最新ニュースまとめ

 2000年のシドニー五輪で3位決定戦の決勝打、2008年の北京五輪で準決勝での決勝ホームラン、2002年韓国シリーズ第6戦での同点ホームラン…、イ・スンヨプが演出したドラマの名場面だ。

 イ・スンヨプの選手生活は最後までドラマチックだった。3日、大邱(テグ)サムスン・ライオンズパークで行われたシーズン最終戦。イ・スンヨプは3番・ファーストで先発出場し、2打席連続ホームランを含む5打席2安打(2HR)3打点の活躍を見せた。チームも10-9で勝利を収め、イ・スンヨプの引退を華やかに飾った。

 イ・スンヨプは昨シーズンを終えてから、引退を宣言した。数多くのスーパースターが追い込まれるようにユニフォームを脱ぐのとは違い、自ら堂々と引退をすると下した決定だった。

 トップで引退するのは全ての選手が夢見るシナリオだ。しかし現実はなかなかそうはいかない。選手生活に未練を残し、技量がだいぶ落ちてから引退するケースが多い。

 イ・スンヨプは違った。今シーズンのイ・スンヨプは、引退試合での2打席連続ホームランを含む26ホームランを記録した。これはチーム内の韓国人選手の中で最多ホームラン数だ。打点も87で、チーム内の韓国人選手の中で2位の記録だ。相変わらずサムスン・ライオンズでイ・スンヨプが占める割合は大きい。

 しかしイ・スンヨプは「こうして私が去れば、チームもカラーを変えることができるし、2軍で頑張っている選手にチャンスを回すことができる」とし、「だから引退を決心した。後輩たちが、私の抜けた席を埋めてくれたらと思う」と後輩たちにエールを送った。

 引退シーズンで不振だったら、イ・スンヨプの名声にも傷がついたかもしれない。しかし最後までイ・スンヨプはイ・スンヨプだった。だからファンは彼の引退を惜しみ、だからこそイ・スンヨプの引退はさらに輝くのだ。

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