式典に登場した玄武2=28日、平沢(聯合ニュース)
式典に登場した玄武2=28日、平沢(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍は28日、ソウル南方にある京畿道・平沢の海軍第2艦隊司令部で「国軍の日」の記念式典を開催し、弾道ミサイルなどの戦略兵器を多数公開した。 海軍基地で国軍の日の式典を開いたのは初めて。黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を防衛する第2艦隊司令部で開催することで、北朝鮮の挑発に強く対応する姿勢を誇示した。 式典では閲兵式や勲章・表彰の授与、特殊戦司令部や在韓米軍の降下実演、展示飛行などが行われ、閲兵式では文在寅(ムン・ジェイン)大統領が宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官とともに車に乗り、陸・海・空軍の将兵や士官学校生、韓国軍の主な戦略兵器を観閲した。 軍はこの日、北朝鮮の核・ミサイル攻撃に対応する「3軸体系」の主力兵器の実物を多数公開し、北朝鮮に強い警告メッセージを送った。3軸体系とは、北朝鮮にミサイル発射の兆しがあれば先に破壊する「キルチェーン」、発射されたミサイルを迎撃する「韓国型ミサイル防衛(KAMD)」、北朝鮮が攻撃してきた場合に指導部などに報復攻撃を行う「大量反撃報復(KMPR)」からなり、韓国軍が構築を進めている。 会場には「玄武2」系列の弾道ミサイル、巡航ミサイル「玄武3」、地対地ミサイル(ATACMS)、迎撃ミサイルの地対空誘導弾パトリオット(PAC2)、中距離地対空ミサイル(MSAM)、空対地ミサイル(タウルス、SLAM ER)などが展示された。実戦配備を控えた射程800キロの弾道ミサイル「玄武2C」も初公開された。 展示飛行には陸軍が昨年5月から順次導入し、運用している世界最強の攻撃ヘリコプターAH64(アパッチ)7機も参加。空軍の戦闘機F15K、KF16、海軍の海上作戦ヘリコプターなども会場の上空を飛んだ。 また、有事の際に敵地深くまで進攻して特殊作戦を遂行する軍人140人余りが上空からパラシュートで一斉に降下したほか、米軍2人と女性9人を含む韓米の軍人38人が2000メートルの高空から降下するデモンストレーションを行った。 文大統領は式典で「北の核・ミサイル脅威への対応能力確保が最優先」だと述べ、3軸体系の早期構築に「渾身の力」を込めるよう指示した。 国軍の日は朝鮮戦争で韓国軍が38度線を突破した10月1日と定められているが、今年は秋夕(中秋節、今年は10月4日)の連休と重なるため式典が前倒しで開催された。
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