【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が19日、国連総会に出席するため、米ニューヨークに出発した。 李外相は22日(現地時間)の一般討論演説で、これまでの北朝鮮の立場を繰り返すとともに、国際社会に向け核兵器の完成を目指す意志を再度示し、米国をけん制することが予想される。 また、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の「火星14」の発射や、6回目の核実験の実施を受け国連安全保障理事会が新たな対北朝鮮制裁決議を採択したことを非難するものとみられる。 さらに対北朝鮮制裁に協力した中国とロシアを間接的に非難したり、かつての友好国に向け呼び掛けを行ったりする可能性もある。 ただ、メキシコ、ペルー、クウェート、スペインが自国駐在の北朝鮮大使を追放するなど、米国が主導する北朝鮮の外交的な孤立がこれまでになく深まった状況で李外相がどの程度外交活動を行うことができるかは不透明だ。 国連総会の期間中に国連のグテレス事務総長が李外相と会談すると発表されたものの、国際社会における北朝鮮への非難を考慮すれば、各国の外相が李外相との会談に応じる可能性は高くないとの見方が強い。 米国のティラーソン国務長官や韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官と顔を合わせる可能性もあるが、意味のある接触にはならない見通しだ。
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