7月29日に実施された玄武2の試射(合同参謀本部提供)=(聯合ニュース)
7月29日に実施された玄武2の試射(合同参謀本部提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍は15日、北朝鮮が同日午前6時57分ごろ平壌の順安付近からミサイル1発を発射すると、約6分後の7時3分ごろ射程300キロ以上の弾道ミサイル「玄武2A」2発を朝鮮半島東の東海に向けて発射した。北朝鮮のミサイル発射とほぼ同時に玄武2の射撃訓練を行い、北朝鮮の挑発に即座に対応できる態勢が整っていることを示した。 韓米軍当局は最近、北朝鮮のミサイル発射兆候を捉え、綿密に監視していた。発射準備の動きは前日14日に文在寅(ムン・ジェイン)大統領に報告され、文大統領は北朝鮮の挑発に即座に軍事的対応を取るよう指示した。これを受け、軍は玄武2を発射待機状態にしていた。 発射した2発のうち1発は250キロ離れた場所に設定した目標に命中したが、もう1発は発射後数秒で海上に落下し、原因の分析が行われている。発射前に東海上に航行警報を出していたため、玄武2の落下による船舶などの被害はなかったようだ。韓国軍合同参謀本部によると、250キロは北朝鮮のミサイル発射地点である順安までの距離に相当するという。 北朝鮮がこの日発射したミサイルは中距離弾道ミサイル級以上と推定される。ミサイルは日本の北海道上空を通過、発射地点から約3700キロ飛行し北太平洋上に落下した。北朝鮮のミサイル発射は、8月29日に順安付近から中距離弾道ミサイル「火星12」を発射して以来、17日ぶり。この時は約2700キロ飛行した。
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