議員総会で講演する南成旭教授=6日、ソウル(聯合ニュース)
議員総会で講演する南成旭教授=6日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮事情に詳しい韓国・高麗大統一外交学部の南成旭(ナム・ソンウク)教授は6日、保守系最大野党・自由韓国党の議員総会で講演し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「除去」しなければ、核実験などの挑発が今後も続くと主張した。南氏は2008年から12年にかけ韓国情報機関・国家情報院傘下の政策シンクタンク、国家安保戦略研究所(現在の名称は国家安保戦略研究院)の所長を務めており、講演では在任時の正恩氏に関する調査内容を紹介した。 南氏によると、正恩氏の父である金正日(キム・ジョンイル)総書記は2008年8月に脳卒中で倒れた後、後継者のことで悩むようになった。3人の息子のうち、長男の正男(ジョンナム)氏は10歳以降、3カ月以上平壌におらず、次男の正哲(ジョンチョル)氏は交通事故の後遺症で女性ホルモン過多症になり、三男の正恩氏を後継者と定めたという。 国家安保戦略研究所は北朝鮮の指導者となる正恩氏について知るため間接的にIQ検査をすることにし、日本の大阪とスイスのベルンにそれぞれチームを送った。南氏は「金正恩の母方の祖父・高京沢(コ・ギョンテク)が1950年に日本へ行った」「大阪には金正恩の8親等(にあたる人)がいる」と語ったが、正恩氏のIQについてはそれ以上言及しなかった。 南氏はまた「驚くべき事実がある」と述べ、正恩氏がスイスのベルンに留学していた15歳ごろ、平壌にいるガールフレンドと電話で話した内容を紹介した。正恩氏には1歳ほど年上だったとみられるガールフレンドがいたとし、「子どもなのにたばこを吸った金正恩にガールフレンドがやめるように言ったところ、電話で下品な言葉を吐いた。当時はとても衝撃だった」と伝えた。 続けて「性格が普通と違うのだな、ものすごく荒っぽい態度を取るのだな、この先『君主』になれば非常にややこしくなりそうだと予想した。予想が外れることを願っていたが、残念ながら現実になっている」と述べた。 南氏はさらに、正恩氏が父親と違い、核実験の命令書に署名する場面を公開したことを例に挙げ、「実質的に北を支配しているということを内外に誇示した」と説明した。その上で、「今回の事態を招いた原因の半分は金正恩の暴走する性格」だとし、「金正恩が除去されなければ(挑発という)問題は続くだろう」と指摘した。
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