【ソウル聯合ニュース】トランプ米大統領が韓米自由貿易協定(FTA)の破棄を検討しているとする海外メディアの報道について、韓国政府の通商交渉本部は3日、「冷静に堂々と対応していく」との立場を示した。 同本部の関係者は「政府は国益のため堂々と韓米FTA交渉に臨むとの立場を示してきており、現在も変わりはない」と話した。また、あらゆる可能性を念頭に、徹底して情報収集などを行っていく方針を示した。 トランプ大統領は2日、「米韓FTAの破棄に向けた準備を指示した」とした米紙ワシントン・ポストの報道について、「来週から(破棄について)議論する」と明らかにした。同紙によると、韓米FTA破棄に向けた内部の準備は進んでおり、公式的な手続きが早ければ来週から始まるとみられる。 ただ、トランプ大統領の発言は韓米FTA改定交渉を前に、有利な立場に立つための「圧力」である可能性が高いとの見方が多い。このため、韓国政府はさまざまな可能性を念頭に置いて冷静に対応していく方針だ。 もし米国が韓米FTAの破棄手続きに入れば、韓国側に書面で通知しなければならない。韓米FTAは書面通知から180日後に終了することになっている。韓国側が問題を提起しなければ、破棄となる。韓国側は書面通知から30日以内に協議を要請できる。この場合、両国は要請した日から30日以内に協議を行うことになる。
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