【ソウル聯合ニュース】韓国の中道系野党「国民の党」が大統領選(5月9日投開票)で文在寅(ムン・ジェイン)大統領の息子、ジュンヨン氏の就職をめぐる特別待遇疑惑を取り上げた際に公表した音声ファイルなどの資料が捏造(ねつぞう)されていた問題で、ソウル南部地検は29日、同党の女性党員、イ・ユミ容疑者を公職選挙法上虚偽事実公表の疑いで逮捕した。 ソウル南部地裁は「事案が重大で(イ容疑者が)逃走する恐れがある」として、同地検が請求したイ容疑者の逮捕状を発付した。 同問題で逮捕者が出たのは初めて。検察によると、イ容疑者は大統領選の選挙運動期間中に浮上したジュンヨン氏の韓国雇用情報院への就職特別待遇疑惑の証拠として虚偽の内容の音声ファイルを作成したなどの疑いが持たれている。 国民の党は大統領選の直前だった5月5日、ジュンヨン氏の同僚のものという音声ファイルを公開。ファイルにはジュンヨン氏が「父が口利きし、どこかに履歴書だけを出せば良いという話をした」という内容が含まれていたが、音声ファイルの声は同僚ではなくイ容疑者の親戚だったという。 イ容疑者が逮捕されたことで、イ容疑者から捏造された資料を受け取り党側に渡したイ・ジュンソ元最高委員ら党の上層部に対する捜査も弾みがつきそうだ。
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