2016年7月、新古里原発5、6号機の建設工事が始まった(資料写真)=(聯合ニュース)
2016年7月、新古里原発5、6号機の建設工事が始まった(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は27日、新古里原発5、6号機(蔚山市)の建設工事を一時中断し、国民的な議論の対象にする方針を決定した。洪楠基(ホン・ナムギ)国務調整室長が記者会見で発表した。 工事の中断によるコスト発生は避けられないが、議論を中立的かつ公正に進めるためには一時中断するのが望ましいと判断した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領がこの日午前に開いた閣議で決めた。 文大統領は19日、1978年に運転を開始した韓国最初の商用原発、古里原発1号機(釜山市)の運転停止の宣言式に出席し、「原発政策を全面的に再検討し、原発中心の発電政策をやめ、『脱核時代』に進む」として、「準備中の新規原発の建設計画を全面的に白紙に戻し、原発の設計寿命を延長しない」と表明。事実上の脱原発宣言をしていた。 政府は新古里原発5、6号機について、10人以内の「公論化委員会」を設置し議論を進めることにした。同委員会は工事を中止するか再開するかの最終決定を下す「市民陪審員団」を構成する。議論は最長で3カ月かかる見通しだ。 洪氏によると、5月末の新古里原発5、6号機の工事の進捗(しんちょく)率は28.8%で、工事を中止する場合、補償費用など計2兆6000億ウォン(約2550億円)がかかるという。
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