平昌五輪のエンブレム(組織委員会提供)=(聯合ニュース)
平昌五輪のエンブレム(組織委員会提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北米プロアイスホッケーのNHLが来年2月に開催される平昌冬季五輪に出場しないことを決定し、大会の盛り上がりや入場券の収益への影響が避けられなくなった。 NHLが22日(現地時間)発表した2017-2018シーズンの日程によると、10月4日に開幕し、翌年6月中旬までレギュラーシーズンが開催され、来年1月末のオールスター戦で短い休みを挟む以外、中断なく試合が行われる。 国際オリンピック委員会(IOC)、国際アイスホッケー連盟(IIHF)などが説得に乗り出したが、平昌五輪への不参加の決定は覆らなかった。 アイスホッケーは冬季五輪で最も人気の高い種目に数えられ、NHLは1988年の長野五輪から2014年のソチ五輪まで冬季五輪に出場した。今回の平昌五輪のみ参加せず、20年の北京五輪には参加するとの立場だ。 NHLのチームオーナーらは、選手が五輪出場により経済的利益を得られないだけでなく、20日近くリーグを中断しなければならず、主力選手の負傷の可能性もあるとして五輪出場に消極的な立場だった。結局NHL事務局は各チームの意見を受け入れ、平昌五輪への不参加を決めた。 NHLが来シーズンの日程を発表したことで、平昌五輪の組織委員会は戸惑いに包まれた。 朴槿恵(パク・クネ)前大統領の親友の崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入事件で大会準備に支障が出た上、切り札の一つに数えられたNHLが参加しないことで、入場券の収益にも支障が出ることが避けられなくなった。 平昌五輪でのアイスホッケーの入場券販売収益は341億5000万ウォン(約33億3700万円)と予想されている。入場券収入全体(1746億ウォン)の19.5%を占める。 五輪組織委によると、今年2月から4月まで行われた平昌五輪入場券のオンライン1次販売でアイスホッケー競技は4万5300枚(韓国内1万3300枚、海外3万2000枚)の申し込みがあったが、9月からのオンライン2次販売での入場券の売り上げにNHLの不参加が悪影響を与えるのは必至だ。その上、1次販売の購入者が今回の決定で購入をキャンセルする可能性もある。 組織委の関係者は「NHLの不参加でアイスホッケーの入場券の収入額も影響を受けるだろうが、メインスポンサーが入場券を大量に購入すれば大きな打撃はないだろう」と話した。 また「NHL事務局が不参加を宣言したが、選手らが五輪出場を強く望めば所属チームも(考えが)揺れるしかない」として「事態の推移を見守るしかない」と述べた。 組織委の李熙範(イ・ヒボム)委員長も慎重な立場を堅持している。李氏は聯合ニュースの取材に対し「IIHFではまだNHLの参加可能性が残っているとみている」とし、「NHLが平昌五輪には参加せず、2020北京五輪には参加するという立場だが、そのように勝手に決めることはできない」と述べた。 李氏は「NHLの決定はまだ交渉過程だとみられる。交渉で優位を守るための過程だと考えている」とし、「29日に訪韓するIOCのバッハ会長と今回の事案を話し合う予定だ。NHLの不参加を断定的に話すにはまだ早い」と説明した。
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