統一部長官候補の趙明均氏=(聯合ニュース)
統一部長官候補の趙明均氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部長官候補に指名された元青瓦台(大統領府)秘書官の趙明均(チョ・ミョンギュン)氏は16日、北朝鮮の核開発の凍結が南北対話の前提だとの考えに同意した上で、北朝鮮核問題の局面転換が必要だとの認識を示した。 趙氏は15日に行われた南北首脳会談17周年記念式典での文在寅(ムン・ジェイン)大統領の演説と関連し、「北の核(開発)凍結が対話の条件だというが、同意するか」との記者の質問に「はい」と答え、「北の核問題での局面転換が南北関係にとって必要で、重要な問題だ」と述べた。 また、南北関係を南北が主導して進めるのは明らかだが、多くの国際状況と関連しており、特に北朝鮮の核問題が重要だと指摘した。 趙氏は文大統領が「北が新たな挑発を中断すれば、条件を付けず対話する」と明らかにしたことに対しては「メディアでは大統領が変わったかのように表現されていたが、私は大きな方向では同じ脈絡ではないかと考えた」と答えた。 また「(大統領が)具体的な平和体制に向かうための青写真を示し、北こそ南北共同宣言の精神に戻って対話の場に出なければならないとの立場を話したと感じた」と述べた。 南北首脳会談17周年記念式典に文大統領が出席したことに対しては「(北朝鮮へのメッセージが)あるのだろう」とし、「南北関係というのは会って対話することも重要だし、このような行事や象徴的なものでやりとりするメッセージも重要だ」との見方を示した。 趙氏は北朝鮮に拘束された米国の大学生が昏睡(こんすい)状態で解放され、米国社会に衝撃を与えた事件について「米朝間の慎重で敏感な問題だ」と、具体的な言及を避けた。 韓国人6人が北朝鮮に拘束されている状況については「全般的な南北関係が緩和されていかなければならない問題なので簡単ではないが、本当に残念な問題だ」とし、「解決に向けた方策を研究したい」と強調した。
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