山地で発見された飛行体(合同参謀本部提供)=(聯合ニュース)
山地で発見された飛行体(合同参謀本部提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】南北軍事境界線に接する韓国北東部・江原道麟蹄郡の山地で9日に発見された北朝鮮の無人機とみられる小型の飛行体が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」が配備された南部の慶尚北道・星州を偵察し、上空から約10枚の写真を撮影していたことが明らかになり、関係者に衝撃を与えた。 韓国軍当局は13日、今回見つかった無人機について、全長1.8メートル、幅2.4メートルで、2014年3月31日に北朝鮮に近い黄海の白ニョン島で発見されたものよりも多少大きく、エンジンも2基になっており、1基だった14年のものと異なると明らかにした。 エンジンを2基にすることで、推進力が高まり、飛行距離や速度、最大積載量などを向上させることができる。 エンジンはチェコ製であることが分かった。北朝鮮がチェコから直接輸入したか、中国を経由して輸入したものとみられる。 無人機に装着されたカメラの種類も違っていた。14年に白ニョン島で発見された無人機にはニコン製のカメラ、同年にソウル北方の京畿道・坡州で発見された無人機にはキャノン製のカメラが使われていたが、今回発見された無人機にはソニー製のカメラが搭載されていた。 今回発見された無人機には撮影した写真を転送する機能がないという。THAADの配備地を撮影することには成功したものの、同機が撮影した写真は北朝鮮には渡っていないことになる。 今回発見された無人機が14年に回収された無人機と異なっていることから、北朝鮮は無人機の開発を続け、改良しているとみられる。
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